テラーノベル
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小さな、ちいさな命
俺なんかのところに来てくれてありがとう
俺だけになるけど精一杯愛情注いで育てるから安心してね
から始まるいるらんのセクピスパロ
たった1度
偶然肌を重ねられた誰にも秘密のヨル
検査薬浮かぶ2本線を見ても混乱せずにいられたのは心当たりがあって、あわよくばと望んだことだから
堕ろす、なんて選択肢は最初から欠片もなかった
この子は俺の子だから。愛した男との間にできた愛しい子
生活は少しずつ変えていった
お酒を飲まない
身体を冷やさない
カフェインの過剰摂取はしない
無理はしない
なるべくちゃんと食事をとる
…食べてはいるけど市販のおにぎりやお弁当、時間がなければゼリー飲料や栄養バー
「まぁ、食べてはいるよね」
栄養バランスは見てみないフリをした
「らんらん」
「ん?」
「最近疲れてる?」
「そう?」
「うん。クマもできてるでしょ」
「忙しいからかな」
「気を付けてね」
「ありがとすち」
それから何週間か経ち気が付いてしまった
コーヒーやエナドリなどのカフェインを避けている
身体を冷やさないためのブランケットを常に持ち歩いている
そしてなにより、無意識だろうけどお腹を庇うような仕草をするようになった
「らんらん、勘違いだったらごめんね?」
「どうしたの?そんなに真剣な表情して」
「妊娠、してるよね?」
驚き目を見開き固まってしまった
隠すのを諦めて苦笑いを浮かべてしまう
「バレちゃったか」
「……誰の?とは聞かないよ」
「うん、ありがと」
「望まない妊娠ではない?」
「大丈夫、望んだ子だよ」
「そっか」
「お願いがあるんだ」
「なに?」
「誰にも言わないで」
「わかった。らんらんがそういうなら秘密にする」
「ありがとう」
「その代わり、俺は知ってるんだから頼ってね」
「………」
「食事とか家のことでも活動のことでも、なんでもいいから頼ってね」
「甘えちゃうよ?」
「うん、甘えて。1人で抱え込まないで」
それからすちは定期的に家に来てくれる
「ちゃんとごはんたべてね」
なんて言いながらお弁当や作り置きのおかずを作ってくれている
お肉や魚、野菜、果物、食欲がないとき用のスープまで
「至れり尽くせりだね」
「らんらん1人の身体じゃないからね」
その言葉で自然とお腹に手を添えた
「そうだね」
自然と一緒にいる時間が増えた2人をみていたメンバー
「ねぇねぇ、すちくんとらんくん付き合ってるの?」
「え?」
突然の質問に固まってしまう
「ぅえ違うん?てっきり付き合ってるんやと思ってたんやけど」
「付き合ってないよ」
「え~最近ずっと一緒なのに?」
「ごはんもすっちーの手作りでしょ?」
「そうだけど、付き合ってなよ。すちが食生活とか心配してお世話してくれてるだけ」
「なんだ~」
いるまは少し離れた場所でその会話を聞いていた
関係はないと口出しはせずに
ただ、胸の奥で小さな引っ掛かりだけのこしながら
軽種の胎に重種の子供
それだけでLANの身体への大きな負担になっている
それでも配信、収録、撮影、打ち合わせ
シクフォニとしての活動の手を抜くことはできない
「らんらん、今日はここまでにしよう」
「でも、まだあるし」
「ダメ。今日は終わり」
ごりちょん
16,595
さくら
319
ゆらね㌨さっ♪🎼🍵🌸🍍
3,423
もちもちうさぎ
238
「は~い」
「最近のすちはLANに甘いよな」
「たしかに」
「過保護だよね」
「らんらん」
「ん~?」
「冷蔵庫見たよ」
「あ、」
「作り置き全然食べてないでしょ」
「いや、その、忙しくって?」
「嘘、スープしか飲めないくらい体調良くないんでしょ?」
「食べなきゃいけないのはわかるんだけど……」
「食べれそうなもの言ってくれたら用意するからいつでも呼んで」
「ありがと」
臨月が近くなりすちに説得されて休み休み活動をするLAN
切迫早産の疑いがでて入院を勧められてLANはそのまま入院、すちに連絡とって必要なものを届けてもらう
その後出産
メンバーはいきなり入院することになって暫く活動を休むことを聞かされてパニックを起こす中すちだけ静かにしていて「何か知ってるのか?」と聞かれるが「らんらんと約束したから言えない」
そして母子ともに容態が安定、退院まではいかないが面会する分には問題がなくなり覚悟を決めてすちにお願いしてみんなできてもらう
「え?産婦人科?」「らんらん大丈夫なの?」不安のなかすちの先導でLANの病室に入るメンバー
ベッドには少し疲れた雰囲気のLAN
その隣にはベビーベッド
「……え?」「え?」フリーズするメンバー
赤ちゃんの顔を覗き込むと誰との子供か一目瞭然だった
猫又の重種、桜色の瞳の黒豹
犬神人の軽種、金色の瞳の豆柴
「1人で決めさて悪かった」
「産んでくれてありがとう」
「順番が逆になってごめん」
「好きだ」
「結婚してくれ」
いるまがプロポーズかまして泣きながら「俺シングルマザーだけどいの?」「俺との子だ」「こんな俺でよければお願いします」
「1回出よっか」
廊下にでるように促すすち
ドアが閉まった瞬間暇72が頭を抱え小声で叫ぶ
「いや情報量!!!」「待って待ってまって!?」「LANが妊娠して出産してた!?」「しかも相手いるま!?」「付き合ってなかった!?」「今付き合ってプロポーズ!?」「何ひとつ処理できねぇ!?」
こさめとみことはそんな暇72をしり目にほのぼのとしていた
「耳ふわふわだったね」「尻尾も可愛かった」「可愛かったね」「可愛かった」「抱っこしたいね」
後日婚姻届けの証人欄を見ながら「誰にお願いしようか」と何気なく呟くとすぐさま反応するメンバー
「俺書く!」挙手する暇72
「いや僕やろ!」張り合うこさめ
「オレだって書きたい!」少し遅れながらも混ざるみこと
最終的にじゃんけんですちと暇72になって、こさめとみことは命名書を書いてもらうことになった
子供の仮名は満月と新月イメージで望(のぞむ)と朔(はじめ)
LAN似の黒豹といるま似の豆柴
コメント
3件
うわ…読み終わって、なんか胸がじんわり温かい🌙 らんらんが「望んだ子だよ」って言ったとこ、すごく強くて、それでいて脆さもあって、胸が締め付けられた。 すちの「1人で抱え込まないで」っていう優しさと、いるまがプロポーズで涙してるところ、全部が丁寧で愛おしかった。 赤ちゃんの耳ふわふわ…見てみたいなぁ…🤍