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『今日で仕事辞めます』
バンッと辞表を机に突きつける。
もう耐えきれなかった。
「仕事できないくせに」
「社長に気に入られてるだけでしょ?」
「調子乗んなよ」
「男性社員に色目使ってんじゃねーよ」
そんな事した覚えないのに。
セクハラとか、
嫉妬とか
ほーんと、バカみたい…
けど、そんな事ですぐに耐えきれなくて
辞めたくなって…
弱い私。
負けたくなくて
何とか続けてきたけれどもう限界だ。
これでやっと私は____
『では、』
「ま、待ってくれ会社には君が必要なんだ」
何に必要なの?セクハラ社長。
会社じゃなくて自分の性欲だろがクソジジイ!
『失礼しました』
そう言って、丁寧に社長室のドアを閉める。
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっと開放される!
___________
ポツ…ポツ…
帰る途中に降ってきた雨で
私の髪や服を濡らす。
最悪。
天気予報には、晴れって書いてあったのに。
天気予報の馬鹿野郎。
傘なんか持ってないってば。
ジャケットを傘替わりに被って急ぎ足で歩いていると____
ドンッ
誰かと勢いよくぶつかってしまった
その拍子で私は、
『きゃっ…!すみませ……』
尻もちをついてしまった____