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「っ。…ちょっと。指……長いっ…てば」
今までそんなに奥まで何かが入ったことのない通路は、敏感過ぎて痛みを感じる。
長い指が奥の腹を擦るたびに痛みと恐怖と、そして込み上げる熱さで、目尻に涙が溜まっていく。
「指、増やしていいですか」
「いいわけ、ないでしょ」
背後に回った時崎は、左手で奈緒子の細い両腕を背中の真ん中で一つに抑えつけながら、右腕を前に回して、中指をその入り口に挿入していた。
「だんだんわかってきました。ここでしょ」
言いながら一番痛くて一番熱いところを、時崎が擦ってくる。
思わず振り返りながら彼の顔を見上げる。
「そこ、痛いっ…!やめて…」
その一点を擦られるたびに身体に力が入る奈緒子の身体を抑えながら、時崎は笑った。
「痛い?本当に?」
言いながら耳に唇をつける。
「痛かったらこんなに濡れてこないんだよ。女の体はすごいから。痛かったり冷めたりしたら、潮が引くように一気に乾いていく。だけどあんたのここは……」
言いながらそこばかり刺激してくる。
「自分で、わかるでしょう?」
正直、わからないと言えば嘘になる。
長い指の動きに合わせて、トクトクと何かが溢れ出してくる。
その内側から出てくるそれが、また自分のその中を熱く酔わせていく。
「いいんだよ。もう俺は、あんたの部下じゃないんだから。ただの男。あんたの嫌いな男なんだから。好きに感じて、好きに利用して」
優しい言葉に、先ほど言われた言葉も、張ってきた虚勢も、伸ばしてきた背筋も、どうでもよくなってくる。
彼の指が動くたびに、意図してかしてないのか、彼の筋が浮き上がった腕が、剥き出しになった奈緒子の胸の突起に擦れる。
上と下からの刺激に、下半身全てが熱とだるさを帯びていく。
声が喉を震わせながら、口から、鼻から漏れていく。
「……いい?」
思わず彼の鎖骨にもたれ掛かるようにして頷く。
ホテルに置いてあったシトラスのシャンプーの香りがする。
その香りにすり寄るように、時崎の鎖骨に頬を擦りつけると、時崎の口から熱い息が漏れた。
「……!!」
急に指が2本に増やされた。
一気にもっと奥まで突いてくる。
「待って……!」
奈緒子の小さな体が跳ねる。
元夫よりも太くて長い指が、信じられない早さと強さで奈緒子の中を暴れまわる。
(やばい……待っ……)
あっという間に意識が裏返った。
後ろ手を抑えられたまま、カクッと前に脱力した奈緒子を、城崎は優しく支えた。
「……はは。マジか」
気を失った奈緒子をそっと寝かせると、時崎は笑いながらため息をついた。