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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第12話 このドキドキは…
名古屋 空厳寺
『く、空却が女の子を連れてくるなんて……っ。』
『は、初めまして、姫神麻里衣です。職業は探偵を……。』
『こんな美人なお嬢さんとどこで…!まさかもう付き合って…。』
『ってねぇ!まだ、拙僧の……っ。』
『( ◜ω◝ )ニマァ』
『クソ親父!ニヤついてんじゃねぇ!』
『麻里衣さん。』
『は、はい!』
灼空さんに手を掴まれる。
『馬鹿で不甲斐ない息子ですが、どうかよろしくお願いします!』
『だからちげぇって言ってんだろー!!!』
本堂
『クソ親父が悪いな、今日ここに来させたのはちょいと手伝ってもらいたいことがあってな。』
『手伝ってもらいたいこと?』
『今夜ここで肝試しをやるんだ。それで、その小道具やら準備やらを手伝って欲しくてな。』
『き、肝試し……。』
『安心してくれや、肝試しに来るのはガキ達だけだ。お前は準備を手伝って欲しい。』
『まぁ、それなら…』
『しゃぁ!すげー怖ぇの作ろうぜ!』
(デートというより肝試しの準備だけど…
空却君が楽しそうなら、いっか。)
夜――
『よぉ、よく来たな。肝試しのルールを説明するぜ。お前らはまず本堂を抜けてお墓に向かえ、その先にある小屋の前に御札をおいてある。それをここまで持ってくれば終わりだ。どうだ、簡単だろ?』
『うぅ、怖い……』
『でも面白そう!』
『無事に御札持ってこれたやつはでらうめぇお菓子をやるから頑張れや!』
『お菓子!?やったぁ!』
(お菓子で釣ってる…。)
数時間後――。
『よし、今のが最後の組か。』
『あれ?空却君。女の子が1人戻ってきてない…。』
『は?そういえば1人いねぇ…まさか、まだ…。』
俺はお墓に走って向かった。
『く、空却君!』
私は後を追いかける。
『見失った…っ。っ…暗くて、怖い…
空却君…どこ行ったんだろ…。』
『麻里衣。』
『きゃぁ!』
『ガキなら見つけた。怖くなって迷子になったみてぇだ。』
女の子を抱っこしてる空却くんに話しかけられる。
『よ、良かった……。』
『……。』
(そうだ、麻里衣は怖いの苦手だったな…。)
空厳寺 縁側
『怖いの苦手だったな。悪い。』
俺は飲み物を渡す。
『あ、ありがとう。ううん。空却君と一緒なら怖くないよ。ありがとう。』
(確かに怖かったけど…すぐに来てくれたし。)
『……っ。もっと頼れよ。』
『え?』
『年上とか年下とか関係ねぇ。拙僧は男だ。もっと甘えろよ。』
『っ……。ありがとう…。』
頭を撫でられる。
『……。』
(このドキドキは…なんなんだ。肝試しは拙僧には怖くねぇし…。はっ。そうか、拙僧はこいつのことが好きだ。だからどんなこいつにもドキドキしておかしくなっちまうんだな。)
『麻里衣。』
『ん?どうし――』
チュッ。
突然のキスには…驚きを隠せない。
『…っ。』
『寺の嫁になる覚悟はあるか?』
『え、な、え…っ?』
『拙僧が必ず好きにさせてやる。覚悟しとけ。』
『っ……。』
『空却…キスするなんて積極的になったな…。あの子がお嫁に来るなら大歓迎だ…。』
物陰から見てる空却君のお父さんなのでした。
姫神家 リビング
『……。』
『銃兎、明日行くとこ決まってんのか?』
『決まってるとしてもお前には言わない。』
『あ?』
『俺と麻里衣さんのデートだ。2人で楽しむものに左馬刻は関係ないだろ。』
『チッ。まぁ、確かにそうだな。』
『年甲斐もなく楽しみにしているんです。生まれて初めてですから。女性とデートなんて。』
『そーかよ。ま、楽しんでこいや。』
次回
第13話 手錠をかけたら最後
ぷち
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コメント
1件
あらためて読ませてもらったよ、ぷちさん☺️ 今回の空却くん、めっちゃ良かったな…「拙僧は男だ、もっと甘えろよ」ってセリフ、心臓にきたよ💘 肝試しの準備から、迷子の女の子を助けに行く流れ、そのあとの縁側でのキスまで、テンポよくて一気に読めた! それに最後の「寺の嫁になる覚悟はあるか?」って…もう、重すぎず軽すぎず、絶妙な距離感なのにグッと来るよね。空却くんの気持ちの整理の仕方も、なんかリアルで好きだな🤍 次回「手錠をかけたら最後」ってタイトルも気になる〜!銃兎さんとのデート話も楽しみにしてるね🌙