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更新ありがとうございます! 🩷さんがずっと待ってたの愛感じるぅ
待ってた……ずっと待ってたんだね勇斗😢 13時から20時まで、寒い駅で一人で——「大丈夫」「ゆっくりでいいよ」って優しく返しながら、本当は“早く来て”って思ってたんだよね。 仁人が駆けつけたとき、寝ちゃってる勇斗を見て涙したシーン、こっちも泣きそうになったよ。 「夢じゃないよね」って震える声が、一年分の寂しさを全部詰め込んでて…… 雪の日の再会、すごく綺麗で切なかった。2人だけの時間、大事にしてほしいな🥀🤍
高校二年の冬。
町を離れてから、もう一年が経っていた。
仁人は、ずっと迷っていた。
連絡を取ろうと思えば取れた。
スマホを開けば、勇斗の名前はすぐに出てくる。
けれど、最後に送ったメッセージから、随分と時間が経っていた。
『元気?』
そんな短い言葉さえ、送るのが怖かった。
それでも、その日の朝。
窓の外に降る雪を見て、ふと思った。
――会いたい。
理由なんて、それだけで十分だった。
俺は、震える指でメッセージを送った。
💛「今日、そっち行ってもいい?」
しばらくして、返信が来た。
🩷「え?」
💛「ちょっとだけ。会いたい」
既読がつく。
少しして、
🩷「……うん」
🩷「駅で待ってる」
その一言を見ただけで、胸が苦しくなった。
約束の時間は、13時。
俺は朝早く家を出た。
けれど――。
電車が、途中で止まった。
大雪だった。
線路の安全確認のため、運転を見合わせているらしい。
俺は何度も時計を見た。
11時。
12時。
そして、約束の13時。
スマホを開く。
💛「ごめん、電車遅れてる」
すぐに返事が来た。
🩷「大丈夫」
🩷「ゆっくりでいいよ」
その言葉に、少しだけ安心した。
一方、その頃。
勇斗は駅にいた。
約束の時間より、少し早く来ていた。
十三時。
まだ仁人の姿はない。
改札から人が出てくるたび、勇斗は顔を上げた。
制服。
コート。
マフラー。
見慣れない人。
その中に、仁人を探す。
けれど、何度見ても違う。
「……まだか」
呟いて、スマホを見る。
仁人からのメッセージ。
『ごめん、電車遅れてる』
俺はすぐに返信した。
🩷「大丈夫」
🩷「ゆっくりでいいよ」
送ったあと、少しだけ笑った。
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本当は。
「早く来て」
そう言いたかった。
でも、言わなかった。
仁人がわざわざ帰ってきてくれる。
それだけで、十分だった。
俺は駅のベンチに座った。
隣には、自動販売機。
目の前には改札。
仁人が来たら、すぐに見つけられる場所。
缶コーヒーを一本買う。
プルタブを開けると、湯気が少しだけ立った。
一口飲む。
🩷「……あったか」
そう呟いたものの、すぐに冷めていった。
十四時。
まだ来ない。
俺は何度も改札を見る。
人が出てくる。
そのたびに顔を上げる。
違う。
また違う。
そしてまた、改札が開く。
🩷「……」
期待する自分がおかしくて、少し笑った。
仁人が来る保証なんてない。
電車がいつ動くのかも分からない。
それでも。
『駅で待ってる』
そう言ったのは自分だった。
だから、待つ。
十五時。
雪は少し強くなっていた。
駅の中にも、冷たい空気が入り込んでくる。
俺はマフラーを首元まで引き上げた。
スマホを見る。
新しいメッセージはない。
🩷「……大丈夫かな」
今度は、仁人の心配だった。
ちゃんと電車は動いているだろうか。
途中で困っていないだろうか。
一人で雪の中にいないだろうか。
そんなことばかり考えてしまう。
俺は立ち上がって、改札の電光掲示板を見た。
遅延。
運転見合わせ。
再開の見込みは、まだ分からない。
🩷「……そっか」
ベンチに戻る。
スマホを握る。
何か送ろうかと思う。
『無理しなくていいよ』
そう打ちかけて、やめた。
そんなことを送ったら。
仁人が来るのを諦めてしまうかもしれない。
だから送らなかった。
十六時。
缶コーヒーは、もう完全に冷たくなっていた。
俺は新しいものを買おうとして、財布を出した。
けれど、やめた。
仁人が来たら、一緒に買えばいい。
そんなことを考えてしまって、自分で少し笑う。
――何を期待してるんだろう。
ただ会うだけなのに。
一年ぶりに顔を見るだけなのに。
でも。
本当は、それだけじゃない。
会いたかった。
ずっと。
一年間。
何度もスマホを開いて。
何度も連絡しようとして。
何度もやめた。
そんな仁人が、今日、自分に会いに来てくれる。
だから。
待ちたかった。
どれだけ遅くなっても。
🩷「……待つって言ったし」
誰に聞かせるでもなく、呟いた。
十七時。
駅の人影も少なくなってきた。
ベンチに座ったまま、何度も目をこする。
眠い。
寒い。
足の感覚も少し鈍くなっている。
それでも、帰ろうとは思わなかった。
もし今帰ったら。
その直後に仁人が来るかもしれない。
そう思ったら、立てなかった。
スマホを見る。
何もない。
画面を消す。
また見る。
やっぱり何もない。
小さく息を吐いた。
🩷「……仁人」
名前を呼んでも、返事はない。
当然だった。
ここにいるのは自分一人だから。
それでも。
呼びたかった。
十八時を過ぎた頃。
ようやく、スマホが震えた。
画面を見る。
💛「今、やっと動いた」
目が、少しだけ見開かれる。
「……動いたんだ」
思わず笑った。
よかった。
本当に、よかった。
スマホを握りしめた。
返信を打つ。
🩷「うん」
一度消す。
🩷「待ってる」
送信。
そして、また改札を見る。
今度は、さっきまでとは違う。
きっと来る。
もうすぐ会える。
そう思ったら、眠気も寒さも少しだけ忘れられた。
けれど。
長い時間待っていた身体には、もう限界が来ていた。
俺はベンチの背もたれに身体を預ける。
ほんの少しだけ。
目を閉じる。
仁人が来たら、すぐに気づくつもりだった。
🩷「……すぅ……」
いつの間にか、眠っていた。
そして――。
20時。
電車が町に着いた。
俺は駅の階段を駆け上がった。
息を切らしながら改札を抜ける。
そして――
すぐに見つけた。
駅のベンチ。
そこに、勇斗がいた。
壁にもたれて、目を閉じている。
💛「……勇斗?」
近づいても、起きない。
最悪の事態を想像して動揺する。
よく見ると、肩が小さく上下していた。
💛「……寝ちゃったんだ」
きっと、ずっと待っていたんだ。
十三時から。
💛「こんなに、無理しなくても…っ、」
呟くと、涙が出てくる。
こんな寒い駅で。
俺は勇斗の前にしゃがみ込んだ。
顔を覗き込む。
少し伸びた髪。
伏せられたまつ毛。
冷えた頬。
それでも、どこか安心したような寝顔。
💛「……待っててくれたんだ」
胸が、きゅっと痛くなる。
こんなに待たせてしまった。
それなのに。
帰らないでいてくれた。
俺はそっと肩に触れた。
💛「勇斗」
返事はない。
もう一度。
今度は少しだけ優しく。
💛「勇斗。起きて」
ぴく、と肩が動く。
🩷「……ん……」
ゆっくりと目が開く。
まだ夢の中にいるような顔。
ぼんやりと仁人を見つめる。
🩷「……じん、と?」
💛「うん」
仁人が笑う。
💛「遅くなって、ごめん」
しばらく何も言わなかった。
ただ、仁人の顔を見つめている。
そして次の瞬間。
ぎゅっ。
突然、腕が仁人の背中に回った。
「え……」
身体が、引き寄せられる。
冷え切った制服越しに伝わる体温。
💛「ちょ、勇斗……」
🩷「……よかった」
耳元で、小さな声がした。
🩷「来てくれた……」
その声が、少し震えていた。
仁人は何も言えなくなった。
ずっと会いたかった。
ずっと、会えなかった。
一年ぶりに会った勇斗は、思っていたよりずっと近かった。
俺は恐る恐る、勇斗の背中に腕を回した。
💛「……うん」
小さく返す。
💛「来たよ」
勇斗の腕に、少し力が入る。
🩷「……遅い」
💛「ごめん」
🩷「…めちゃくちゃ待った」
💛「……うん」
🩷「寒かった」
💛「ごめん」
俺が泣きそうになると、勇斗も小さく笑った。
それでも、腕は離れない。
🩷「……もうちょっと、このまま」
💛「……うん」
駅には、人がほとんどいなかった。
外では雪が静かに降り続いている。
二人は何も言わず、しばらくそのままでいた。
やがて勇斗が、肩に顔を埋めたまま呟く。
🩷「……夢じゃないよね」
俺は胸がいっぱいになった。
💛「夢じゃないよ」
🩷「……そっか」
それだけ言って、勇斗はもう一度、ぎゅっと抱きしめた。
一年ぶりの再会だった。
たった一日だけ。
たった数時間だけ。
それでも二人にとっては、それだけで十分だった。
俺は勇斗の背中に手を添えながら思った。
___帰りたくない。
この町から。
この人から。
でも、その言葉だけは言えなかった。
やがて勇斗が顔を上げる。
🩷「今日、泊まる?」
💛「……うん。明日の朝まで」
🩷「じゃあ」
勇斗は少し照れたように笑った。
🩷「明日の朝まで、一緒にいよう」
俺も笑う。
💛「うん」
雪の降る駅で。
二人はようやく、ちゃんと会えた。
――あの日だけは。
時間に負けなかった。
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