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寝言
夕方。
薬が効いたのか、奏音はすやすや眠っていた。
ベッドの横では六人が小声で話している。
「……ほんと無防備」
佳亮が呟く。
「かわいいよね」
奏歌が微笑む。
「最近、那月距離近すぎ」
太陽がじとっと睨む。
「部活一緒だから」
「それ便利な言葉だな」
塁が冷静に突っ込む。
するとその時。
「……なつき……」
寝言だった。
空気が止まる。
「…………は?」
太陽が固まる。
那月も目を丸くした。
眠ったままの奏音は、安心したみたいに小さく笑う。
「……フルート……ありがと……」
那月は数秒黙ってから、そっと顔を覆った。
「無理……」
「照れてる」
桜梨が即答する。
「珍しいもの見た」
塁まで少し笑っている。
那月の耳は真っ赤だった。
コメント
1件
ちょっとした日常のワンシーンなのに、すごく愛おしい空気が詰まってるなって思いました。奏音が寝言で「なつき」って呼ぶところで一瞬空気が止まる、その“間”の取り方が自然でとても良い。那月が慌てて照れてるところも含めて、キャラの関係性がふわっと見えてくるのが好きです。六人で見守る感じも、ほっとする温かさがあって、またこの続きが読みたくなりました。