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一気に読みました。 それぞれがそれぞれらしい探し方 寂しくなりぼやく人 断固と動かないで待つ人 ワチャワチャで終わったけど しっくりくる楽しい😆 どの作品も癒しです♪
みらさんの作品大好きです❤️ 今日のお話最高でした😭 これからも応援しています♪
ロビーまで来ると。
「あ。」
渡辺は思わず声を上げた。
「いた。」
そこには。
阿部と目黒。
深澤と岩本。
そして。
佐久間。
康二。
ラウール。
全員揃っていた。
「あ!」
阿部も渡辺たちに気付く。
「翔太!」
「おー。」
渡辺と宮舘が近付いていく。
深澤が二人を見る。
「翔太もそのままじゃん。」
「ふっかもじゃん。」
「十二時過ぎたよね?」
「過ぎた。」
阿部も自分のグリーンのドレスを見ながら頷く。
「俺も解けなかった。」
「やっぱり?」
「うん。」
三人揃ってドレス姿のまま。
ガラスの靴も残っている。
ラウールだけが何となく楽しそうな顔をしていた。
「ラウ。」
渡辺が睨む。
「何?」
「説明して。」
「何を?」
「なんで魔法解けてないの。」
「そうだよ。」
深澤も加わる。
「十二時までじゃなかったの?」
阿部もラウールを見る。
「俺、帰ろうとしたんだけど。」
すると。
渡辺と宮舘が同時に阿部を見る。
「え。」
「帰ろうとしたの?」
阿部が頷く。
「うん。」
渡辺は目黒を見る。
目黒は当然のように阿部の腰へ腕を回している。
それを見て。
渡辺は吹き出した。
「思ったより来るの早かったね。」
宮舘も笑う。
「うん。」
「もう少し粘ると思ってた。」
「何が?」
阿部が首を傾げる。
渡辺は目黒を指差した。
「絶対目黒、帰す気ないと思ってたから。」
宮舘も頷く。
「俺も翔太に、阿部は来ないと思うって話してたんだよ。」
#AI
みら

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kaede🍁
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篝火

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「なんで?」
「目黒が帰さないだろうなって。」
「……。」
阿部は目黒を見る。
「めめ。」
「何?」
「みんなにそう思われてるよ。」
「別にいいよ。」
目黒は全く気にしていない。
むしろ阿部を抱く腕に少し力を込めた。
「実際帰す気なかったし。」
「ほら。」
渡辺が笑う。
「やっぱり。」
深澤も吹き出す。
「さすがめめ。」
「いや。」
阿部は少し恥ずかしくなる。
「俺、ちゃんと十二時前に帰ろうとしたからね?」
「でも帰らなかったじゃん。」
渡辺が言う。
「めめが帰らなくていいって。」
「それで残ったの?」
「……うん。」
「早。」
「翔太に言われたくない。」
阿部は渡辺と宮舘の繋がれた手を見る。
「翔太は?」
「俺?」
「十二時になったら帰ろうとした?」
「……。」
渡辺が黙る。
宮舘が横から答える。
「二人で鐘の音聞いてたよ。」
「え?」
「十二時だって気付かなかった。」
一瞬。
静かになる。
そして。
佐久間が大笑いした。
「翔太が一番帰る気ないじゃん!」
「違う!」
「鐘聞いてたのに!?」
「時計なかったんだよ!」
康二も笑う。
「十二回鳴ったら普通分かるやろ!」
「数えてなかった!」
「何してたの?」
深澤が聞く。
渡辺は一瞬言葉に詰まる。
「……薔薇見てた。」
宮舘が笑う。
「踊ってたね。」
「涼太!」
「あと抱き合ってた。」
「言うな!」
ロビーに笑い声が響く。
阿部も笑いながら目黒を見る。
結局。
三人のシンデレラは。
誰一人として十二時に帰らなかった。
阿部は王子様に引き止められ。
深澤は王子様と一緒にいることを選び。
渡辺に至っては、王子様と過ごすことに夢中で十二時に気付かなかった。
「……これ。」
深澤が呟く。
「もうシンデレラじゃなくない?」
「俺も思ってた。」
阿部が笑う。
渡辺も頷く。
「誰も逃げてねぇじゃん。」
三人がラウールを見る。
「どういうこと?」
ラウールは。
なぜか満足そうに笑っていた。
___________
三人のシンデレラと三人の王子様。
そして佐久間、康二、ラウール。
全員の視線が、魔法使いのラウールへ集まる。
「で?」
渡辺が腕を組む。
「説明して。」
「なんで十二時過ぎても魔法解けないの?」
深澤も聞く。
阿部も頷いた。
「十二時になったら解けるって言ってたよね?」
「言ったね。」
ラウールはあっさり認める。
「じゃあなんで?」
「それはね。」
ラウールは一度咳払いをした。
そして。
妙に真面目な顔になる。
「この夢は、作者が酒に酔った勢いで書いたもので――」
「待って。」
阿部が止める。
しかしラウールは続ける。
「作者は『書いた記憶がない』と供述しており――」
「メタい!」
深澤が叫ぶ。
「やめて!」
阿部も慌てる。
渡辺は露骨に嫌そうな顔をした。
「急に現実持ち込むなよ!」
「夢の世界観壊すな!」
佐久間まで笑いながら止める。
「ラウ、それ以上はダメ!」
康二も手を振る。
「せっかくここまでシンデレラやってきたんやから!」
岩本が呆れたように笑う。
「メタい。」
目黒も阿部を抱き寄せたまま頷く。
「あべちゃんの夢じゃなかったの?」
「俺もそう思ってた。」
阿部が答える。
宮舘だけは少し考えていた。
「ということは、十二時で魔法が解けなかったのも……。」
「記憶が曖昧になっていた可能性が――」
「言わなくていい!」
渡辺が言葉を遮った。
「もうそれ以上喋るな!」
「分かったよ。」
ラウールは笑う。
全く反省していない。
「じゃあ。」
杖を持ち上げる。
「そろそろ夢から覚めようか。」
「急だな。」
深澤が言う。
「終わり方まで雑じゃん。」
「でも、その前に。」
ラウールが杖を振った。
きらきらとした光がロビーの中央へ集まる。
そこに現れたのは。
一台のカメラ。
そして三脚。
「記念撮影しよう。」
「いいじゃん!」
真っ先に佐久間が反応した。
「撮ろう撮ろう!」
康二も嬉しそうにカメラへ近付く。
「せっかくみんなおるもんな!」
阿部も笑う。
「確かに。」
夢から覚めたら。
きっと全部なくなってしまう。
変な夢だったけれど。
それなりに楽しかった。
「じゃあ撮ろうか。」
阿部が言う。
すると。
佐久間が何かを思いついたようにラウールを見る。
「ねえ!」
「何?」
「俺、ネズミに戻りたい!」
「え?」
全員が佐久間を見る。
「なんで?」
「だって最初ネズミだったじゃん!」
「記念写真ならネズミがいい!」
康二も目を輝かせる。
「俺も!」
「俺もネズミに戻りたい!」
渡辺が呆れる。
「何でそんなネズミ気に入ってんだよ。」
「楽しかった!」
「俺も楽しかったで!」
ラウールは笑いながら杖を構える。
「じゃあ戻してあげる。」
「やったー!」
ラウールが杖を振る。
ぽん。
次の瞬間。
佐久間と康二の姿が消えた。
代わりに。
床の上に二匹の小さなネズミが現れる。
「かわいい!」
阿部がしゃがみ込む。
佐久間が阿部のドレスを器用に登ってくる。
「あべちゃん、肩!」
「はいはい。」
阿部は佐久間を肩へ乗せる。
一方。
康二は当然のように渡辺のドレスを登ろうとしていた。
「待て!」
渡辺が慌てる。
「なんで俺なんだよ!」
「最初もしょっぴーの肩やったやん!」
「ふっかにしろよ!」
「嫌や!」
「照に乗れば?」
「ネズミ乗せるの?」
岩本が笑う。
「康二くん
、早くして!」
ラウールが急かす。
「タイマー始まるよ!」
「まだ押してないだろ!」
「じゃあ押すね。」
「待てって!」
ラウールは容赦なくカメラのタイマーをセットした。
「十秒!」
「早い早い!」
全員が慌てて集まる。
阿部の肩には佐久間。
康二は渡辺の肩へ乗った。
「重くないけど腹立つ。」
「なんでや!」
深澤の隣には岩本。
渡辺の隣には宮舘。
阿部の隣には目黒。
ラウールは真ん中へ入る。
「ちょっと詰めて!」
「ラウールでかい!」
「俺のせいじゃない!」
「佐久間、動かないで!」
「康二! 髪引っ張んな!」
「引っ張ってへん!」
「ふっか、もっとこっち。」
「照近いって!」
「翔太、こっち向いて。」
「分かってる!」
「めめ、ドレス踏んでる!」
「ごめん、あべちゃん。」
「あと三秒!」
「待って待って!」
「無理!」
「もう撮るよ!」
「二!」
「一!」
最後まで。
いつも通り。
誰一人として綺麗に並ぶことはできなかった。
それでも。
シャッターが切られる瞬間。
全員が笑っていた。
カシャ。
眩しい光が弾ける。
阿部は反射的に目を閉じた。
___________
「……。」
静かだった。
阿部はゆっくり目を開ける。
「……あれ。」
見慣れた天井。
見慣れた寝室。
ドレスもない。
ガラスの靴もない。
城も。
魔法使いも。
ネズミもいない。
「……。」
阿部はしばらく天井を見つめた。
そして。
「……覚めちゃった。」
夢から覚めたのだ。
あまりにも変な夢だった。
シンデレラになって。
深澤と渡辺もシンデレラで。
佐久間と康二がネズミで。
ラウールが魔法使い。
ワゴン車で舞踏会へ行って。
目黒を探して。
星空の下で踊った。
「……何だったんだろ。」
阿部は思わず笑った。
隣を見る。
そこには目黒が眠っている。
阿部はそっと目黒へ近付いた。
夢の中では。
目黒は自分を帰してくれなかった。
『もう帰る必要ないでしょ。』
思い出す。
「……めめなら言いそう。」
小さく笑って。
阿部はもう一度目を閉じた。
変な夢だった。
設定もめちゃくちゃで。
シンデレラなのに誰も十二時に帰らなくて。
最後までわちゃわちゃしていて。
それでも。
最後に撮った写真だけは。
夢から覚めても、しばらく忘れない気がした。