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「そ…ぅ…ちゃ……ん…」


彼はまた笑って肩を揺らす。


「俺が一番好きって言ったから、緊張したんだな?めちゃくちゃ可愛いわ、リョウ」


そう言い、ぎゅうっと強く私を抱きしめ


「なぁ、リョウ…もう俺のものになってよ……連れて帰らない。ここにいていい。だから……お前は俺のリョウで…俺はリョウの颯ちゃんでいいだろ?」


私の耳元で髪を食べながら言う。

くすぐったいけどきつく抱きしめられ避けられず、グンと体温が上がったのがバレそうで……更に体温が上昇する。


「颯ちゃんの私?」

「そう、可愛い大切な彼女ってこと」

「…ここにいていいの……?」

「いい。俺が来る」

「1時間半くらいかかるでしょ?」

「問題ある?毎日は来られないけど、会いに来る。電話も毎日する。そして毎日好きだと言う」


ゆっくりと腕を緩めた彼は、真っ赤であろう私の顔を見ると大きな笑顔を作り


「今もう、半分よりもっと俺のこと好きって顔だ」


そう言うと、その笑顔が私の視界を遮り唇がしっかりと重なる。

先ほどのようなチュッという一瞬ではない確かな感触に、私はそっと瞳を閉じた。


しっかりと重なった唇が二度…三度……角度を変える。

唇を閉じたまま、お互いの唇を確かめ合うようなキスを交わす。

2人の顔の距離は変わらず唇を近づけたり、遠ざけたりしてお互いの唇を確かめ合い、まるでキスで好きって言っているみたい…えっ………?私も言ってる?


どうしよう…急に恥ずかしくて堪らなくなる。

頭がボーッとしたと思った時


「…リョ…ごめんっ…ごめんな……」


颯ちゃんが両手で私の頬を包み込み、長い指で熱い涙を拭い取る。


「悪い、泣かせるつもりはなかった…もうしないから……ただ、颯ちゃんと呼んでくれるだけでいいから…ごめん」


指で拭いきれず彼の手のひらと私の頬の間に熱い水溜まりが出来そうになると、颯ちゃんは着ていた上着のファスナーを下ろし、中のモックネックスウェットトレーナーに私の顔を押し付けた。

彼は仕事柄いつもカジュアルな服装で、今日のオーバーサイズの黒トレーナーも首元と袖口がリブ編っぽくって似合っていると芋焼酎を飲みながら思っていたのだ。

大丈夫、そうじゃないの…と伝えたいけど颯ちゃんは私の後頭部をがっちり固定し自分のトレーナーで涙をすいとる。

鼻もがっつりと押さえ付けられ、ついに呼吸が苦しくなった私は、颯ちゃんの胸を両手でバンバンと叩いた。


「っ…はぁ……ぁ…ぁ……死ぬ…」

「ごめん…鼻真っ赤だ」


そう言った颯ちゃんは、ペロッ…と私の鼻を舐めた。


「…恥ずかし……」

「恥ずかしいだけか?」


コクンと頷くと彼はまた私の頬に手のひらを添え、親指で唇をなぞる。


「ここは?嫌だった?」

「…恥ずかしい……」

「だけ?」

「……なんか…」

「うん?」

「好きって…言うみたいで……言ってるみたいで…」

「それで恥ずかしかった?」


コクン……


「リョウ、俺のこと好きだろ?」

「…たぶん……」

「絶対だ」


私の言葉に重ねて断言する颯ちゃんに、もう何もかも委ねてもいいのかもしれない。


「颯ちゃん」

「うん?」

「颯ちゃんと同じ好きかどうかは…自信ないけど……」

「うん」

「好きは…好きだと思う……」

「ああ」

「……それでも、彼女ってなれるの?」

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