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🤍「そん、な…、。」
💛「全部、私のせいなの。桜花が亡くなったのは。」
🤍「ちがう、」
💛「私のせいだよ。」
💛「私とあの時一緒に居なければ、私と出会ってなければ、」
💛「、…私が生まれt」
🤍「違う!!」
🤍「トラックの運転手が悪いんだって、ね?」
💛「分かってるよ、…でも、受け入れられないの、。」
💛「だって、だって…」
💛「あんなに理不尽に命を落とさないといけなかったの、」
💛「それが心を受け入れられなかった…、いや、今でも。」
🤍「だからかもね、逢いにきてくれた事。意味。」
💛「桜花は私に会いたくないって思ってるよ。」
🤍「聞いたの?」
🤍「聞いてないでしょ、ねえ。桜花、待ってるよ。」
💛「でも、…」
🤍「じゃあ、確かめよう。桜花が会いたいかどうか。」
💛「ちょ、ねえ!!」
これ以上話しても無駄だと思って、無理やり腕を掴みよく遊んだ海に連れていく。
ほら、場所のロマンチックさも大切でしょ?
🤍「はあっ、やっと着いた。」
💛「はあっ、はあっ…」
久しぶりに来た。
相変わらず海の音は優しく私たちを見守ってくれているようだった。
そこに立っている長い茶髪の少女の影。
🤍「ほら、居たでしょ?」
🤍「逃げないで。ちゃんと話しておいで。」
ーーーーー
💛「、桜花。」
声を出そうとしても上手く音が出ない。
こちらを振り返った彼女は、満月に照らされて光っていた。
💜「待たせすぎだよ、笑。」
💛「ごめんなさいっ、ごめんなs」
桜花の手が私の手を握る。
その手は驚くほど冷たかった。
実感する。
あの時、あの場所。
私の手が震え出す。
💜「謝らないで。綺羅は悪くない。」
桜花の顔を見ると、悲しいのか、怒っているのかよく分からない。
💛「えっと、その…」
💜「お願い、責めないで。ゆっくり話そう?まだ時間はあるよ。」
💜「ほら、座って。」
言われるがままベンチに腰掛ける。
💜「あの時、トラックが止まらずに走ってくるのが見えた。」
💜「本能的に『あ、助けないと。』って思った。」
💜「だから綺羅のことを押した。気がついたら身体が動いてたの。」
💜「生きて欲しかったから。助けたかったから。」
💜「自己嫌悪に陥って自分を責めて欲しかったからじゃない。」
💛「、。」
💜「私が思いつく綺羅との思い出は全部楽しいものばかり。」
💜「でも、綺羅にとってはそうじゃないみたい。」
💜「あの時の衝撃で上書きされたまま。」
💜「過去の思い出は消えちゃったの?」
💛「違くて、…その、…」
あの事故の記憶がひび割れて、過去の思い出が少しずつ漏れてくる。
💜「私の死を受け入れられない?」
💜「だから自分が悪いって判断して、私の死を正当化してる。」
💛「ごめt、」
そうだ、その通りだ。
突然の桜花の死を受け入れられなかった。
だから私を悪者にして、桜花は私のせいで亡くなったってことで納得させていた。
自分の脳に、強制的に。
💜「違うよ。少なくとも私が望んでいたものとは全く違う。」
💜「ごめんね。溜め込ませちゃった。」
桜花が私を抱き寄せる。
肌は冷たい。
けれど、何よりも温かい。
目から涙が溢れる。
💜「大丈夫、大丈夫。」
涙が落ち着いて、息も整ってきた。
桜花が私の肌から離れる。
💛「あ、れ…?」
💛「綺麗。、全部が。」
辺りを見回す。
何処も此処も自然の色が戻ったように生き生きとしてる。
💜「良かったね、綺羅。」
そして桜花の横顔を見る。
決して私の記憶からなくなることの無い存在。
💛「桜花。」
💜「うん?」
💛「月が綺麗ですね。」
💜「お、懐かしいね。」
💛「あれからしばらくしてきちんと調べたよ。どんな意味なのか。」
💜「そっか。」
💛「桜花、月は綺麗?」
💜「うん、世界の何よりも綺麗。」
💛「桜花、あのさ、…」
💜「ううん。」
💜「言わないでおこう。
💛「、分かった。」
💜「あれっ、もう時間が来たみたい。」
月明かりではなく、太陽の光が強くなってくる。
💛「桜花!!!」
💜「大丈夫。いつかまた会えるよ。」
💛「私の気持ちは変わらないよ。」
💜「綺羅は自分の人生を大事に、ね?」
💛「大丈夫、これは私の人生。私の思い。」
💛「自分の行動には責任を、っていつも言ってくれてたでしょ?」
💜「うん。」
立って手を振り合う。
お互い別方向に向かう。
💜「またね。」
💛「桜花、また。」
ーーーーー
人が消えてなくなってしまうのは人に忘れられた時。
亡くなってしまった人を思い続けることこそが、私たち生きている人間の責任なのではないか。
その人の死に縋るのではなく、楽しかったことをその人との思い出として。
end.
※此処まで読んでくださりありがとうございます!!
次回の作品も待っていてください。