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sm視点
nk「来年も…、来年も、見ようね」
この、六人で────。
sm「(この六人で、か…)」
空に打ち上がる色とりどりの花火を見ながら、心の中で呟く。
以外にも、コイツらと居るのは楽しくて。
だいぶ居心地が良かった。
それはkrも同じのようで、彼らといる時は楽しそうだった。
…krが、笑って過ごせてたらそれでいい。
俺の事なんて気にせずに生きててくれたらいい。
sm「(俺は、…アイツの傍に居ていい存在なのか?)」
思考がだんだんとネガティブな方向に行き、すぐに首を振って思考を変える。
kr「sm?」
sm「…ん?」
kr「首なんか振って、どうした?」
sm「…別に」
kr「ふーん…」
ヒュ〜…バーン。
最後に一発大きな花火が上がり、俺たちの夏祭りは幕を閉じた…。
kr視点
数日後
sm「…で、話ってなんだ。」
smはお茶を一口飲み、そう聞いてきた。
今日の朝、俺はラインで「話したいことがある」とsmに伝えて、俺の家に招いた。
その話したいこと、というのは…
kr「…“例の四人組”、分かったかもしれない。」
sm「!……….」
例の四人組…というのは、WT事務所の事。
sm「…..誰なんだ?」
kr「…二人、なんだけど」
kr「……….nkとbr。」
sm「…は….?」
予想外のことを言った俺に対し、smは言葉を失った様子だった。
kr「……….」
sm「…どういう事か、説明してくれ」
俺は静かに頷く。
kr「…実は、三日前、nkとbrに会ったんだ」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
nk「あれ、krじゃん」
br「やっほ〜」
二人はリュックを背負っていて、これからどこか行く様子だった。
kr「もう夕方だぞ?どっか行くのか?」
俺がそう尋ねると、彼らは顔を見合って気まずそうな表情をした。
nk「あ〜…うん。どっか行く。」
kr「どこに行くんだ?」
さらに俺が尋ねると、彼らから「どうしよう…」という雰囲気が漂ってきた。
kr「…..?お前ら((」
br「あ〜ほら!僕たちもう行かなきゃだから!」
じゃあね〜、と言って二人は早歩きで行ってしまった。
kr「…なんなんだ…?」
まぁいいか…なんて思って帰ろうとしたけど、気になって仕方がなかった俺は二人の後を追ったんだ。
kr「(…なんだここ…)」
二人にバレないようについて行くと、彼らは薄暗い細い道に入っていった。
kr「(こんなところで…何があるんだ?)」
少し不安に感じながらも、俺もその道に入っていった。
歩いて数分。
景色は先程とあまり変わらず、不気味な雰囲気だけが漂っている。
と、奥の方に家のような建物が見えた。
kr「(あそこに行くのか…?)」
案の定、二人はその建物の中に入っていった。
段々とその建物に近づいて行く。
kr「────!」
ある言葉を目にした瞬間、俺はその場で立ち止まった。
kr「……….WT事務所?」
そう、大きく書かれた看板が目に留まる。
────俺はそこで、大きな絶望を味わってしまった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
smにそのことを話すと、少し下を向いてしまった。
kr「…あの二人は、確定だと思う」
俺がこの目で、見てしまったのだから。
sm「…なぁ、二人がそのメンバーだったら」
────knとshkも候補に入るんじゃないか。
kr「え?」
sm「メンバーは四人。そして高校生で、俺たちと同い年。nkとbrの身近にいる人物と言えば…あの二人もそうなるはずだ。」
kr「……….」
…..本当に、アイツらがその四人だったら。
俺はこの手で、アイツらを”殺さないといけないのか?”
…こんなことを考えてる時点で、俺は殺し屋失格だろう。
アイツらに情を持ってはいけない。そんなの分かってる。
でも、持ってしまった以上…、簡単には手放せない。
sm「……….」
sm「…アイツらを、殺さないわけにはいかない。」
kr「……….分かってるよ」
sm「本当か?」
kr「…本当だよw」
自分の本心を隠して、俺は笑って答えた。