この作品はいかがでしたか?
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投稿遅れてしまい本当にすいません。
では、第九話どうぞ。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
sm視点
kr「…本当だよw」
苦しそうに笑うkrを見て、胸が締め付けられる。
krはきっと、アイツらを殺したくないのだろう。
自分の手で殺すのが怖いのだろう。
そんなの当たり前だ。
親しくなった友人を、自分の手で殺すのは誰だって怖い。
sm「(でも、…俺たちにはボスがいる。)」
どこの殺し屋にだって居るだろう。
グループには必ずリーダーがいる。
それと一緒で、殺し屋には必ずボスという者がいる。
ボスに逆らうことは出来ない、許されない。
逆らってしまったら、それ相応の罰が下るか、あるいはその場で銃口を向けられ殺されるか。
…まぁ、基本は後者だろうけど。
kr「また作戦考えないとな〜、めんどくせぇw」
また笑う彼。今度は本音混じりの言葉だった。
sm「…そうだな」
kr「俺トイレ行ってくるわ」
sm「あぁ…..」
お茶を飲んで一息つく。
暑い夏には冷たいお茶が体全体を冷やしてくれて、とても美味しい。
sm「……..」
俺は自然とポケットから手帳型のケースのついたスマホを取りだし、その小さなポケットからある一枚の写真を出した。
角が折れていたり、少し茶色くなっていてだいぶ昔のものだと感じれる。
sm「懐かしいな…」
そこには小学校高学年ぐらいの男の子二人────俺とkrが写っていた。
横に大きく口を開いて太陽のような明るい笑顔をしているkr。
その横で両手をポケットに突っ込んで目を逸らしている俺。
…なんか俺グレてね?
kr「何見てんの?」
トイレから帰ってきたkrに写真を渡す。
kr「うわ、なっつ!」
kr「お前これいつのやつだよ」
sm「小六ぐらいじゃね?」
kr「小六か…今とあんま変わんねぇな」
sm「そうか?」
「強いて言うなら…かわいさ?w」なんて言うkrを無視してお茶をまた一口飲む。
kr「てか、何でこんなの持ってんの?」
sm「なんかスマホに入ってた。」
kr「怖すぎだろ()」
sm「…krはさ、」
ふと疑問に思ったことを彼に伝える。
sm「…“あの時”の事…どう思ってんの?」
kr「あの時?」
彼は首を傾げる。
sm「…いや、覚えてないならいいよ」
kr「いやいや、そこまで言ったら気になるでしょ」
sm「………」
sm「…俺が、お前の両親を…」
kr「!…..」
そこまで言ったところでkrはハッとする。
それからゆっくりと目線を下に下げ、顔を顰める。
…やってしまった。
sm「…..ごめん、今のは忘れてくれ」
kr「ぇあ、ちがっ…」
sm「俺図書館寄りたいし、もう行くわ」
息を吐くように嘘をつく。
kr「え…ちょ…」
sm「じゃ、またな」
彼の声を無視して、俺はkrの家を出た。
kr「…………..」
shk視点
shk「あ〜うまっ」
kn「やっぱ暑い日にはアイスだよね」
knと二人でアイスを食べながら学校から家までの道のりを歩いて帰る。
今日は始業式があり、早めに帰ることができた為いつものメンバーでアイスを買ってそれぞれの帰路についていた。
kn「めっちゃ暑いね」
shk「それな」
九月に入ったというのに気温は三十度越え。さすがに暑すぎる。
shk「体育館も暑すぎな」
kn「ね、溶けるかと思った」
ガチで体育館にクーラーつけて欲しい…
shk「ぅおっ、」
謎の男「あ、すみません」
shk「いや、こちらこそごめんなさい…」
kn「…大丈夫?」
shk「おう」
shk「(…今の声、聞き覚えがあるような…)」
kn「…shk?あっちじゃない?」
shk「あwそうだわw」
kn「本当に大丈夫かよw」
shk「wじゃ、また明日な」
kn「うん、また明日」
…ま、気にしなくていいか。
謎の男「……….」
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