(ฅдฅ*)コン… ฅ(•д•*ฅ)チャー♪
みんみん蝉です〜
いいね♥5で続き出します。
連載途中多くてごめんなさい…(´;ω;`)
それでは
─ ✄ ─── キ リ ト リ ─── ✄ ─
ある日のショッピングモールの宝石店で彼氏の横に立っている赤い君を見た。
彼氏は凄く悩んだ顔をしていて、君は彼氏に何かを言っている。人混みと雑音で聞こえない筈なのに、何故か二人の声が鮮明に聞こえる。
💛「うーん…どれがいいでしょうか…?」
❤「ペアリングの方がいいって!お揃いとかさ、恋人感あって最高じゃん!」
その言葉が頭の中をぐるぐると巡る。どうでもいい事なのに、その言葉が頭の中を残留し続けた。
そのせいか、僕の耳には二人の会話しか聞こえなかった。迷子の子供が泣く声も、手を繋いで歩く恋人の声も、楽しそうな親子の声も。何一つ聞こえなくなった。
💛「あ、そう言えばお腹見ない間に随分大きくなりましたよね。お腹の子に早く会えるのが楽しみです!」
は…?妊娠?君が?誰の子を…?僕のるぅとくんとの子…?
嘘だよね…?嘘だって言ってよ…。こんなの絶対嘘に決まってる…。
❤「そうだよね〜俺も妊娠って言われた時はマジで焦ったwでも、今はすっごく幸せ。産まれたらすぐに連絡するから楽しみにしててよw」
💛「勿論です!莉犬の赤ちゃん、莉犬に似て絶対に可愛いですよ!」
❤「えへへ〜///そうかな〜?///」
彼氏に褒められて顔を紅く染める君を見て、腹の底から何かが煮えたぎる感じがする。
そしてその何かが爆発して、僕は君を初めて心の底から
と思った。
そうだ、明日だ。明日にしよう。
僕はイチャつく二人を背にしてショッピングモールを後にした。
朝、目が覚めてカーテンを開ける。空はどんよりとしていて今にも雨が振りそうだ。まるで僕の心を写してるみたい。
僕は支度をする。カバンにカッターとロープを詰めてそれからビニール袋とゴム手袋、その他のモノを詰め込む。
一通り詰め込み終わり、全部揃っているか確認をする。よし、全部入ってる。
僕は隣で眠る彼氏を横目に家を後にした。
君の家に向かう途中、ラインを送る。するとすぐに返信があり、家に来ても良いとの事だった。そして、君の彼氏もいないようだ。本当に今日はいい日になりそう。
家に着き、インターホンを押すと君は笑顔を顔に貼り付けてやってくる。
❤「ころちゃーん!久々だねー!元気にしてた?さあ、あがってあがってー」
ホント、そうやって誰にでも愛想を振り撒いて彼女持ちの男を誑かすんだね。
僕の気持ちなんてなんにも知らない癖に。そうやっていつもいつも。
リビングに着くと、机にはカバンが置いてあった。何処か出かける前のようだった。よかった、間に合って。
何処に行くつもりだったのか聞くと君はまた笑顔で
❤「病院!赤ちゃん元気か見てもらいに行くんだ。まだまだ全然時間あるし、なんか話す?」
と答える。ふーん、病院…ね。
もう、行く必要なんて無いのに。
君が鼻歌を歌いながら後ろを向いた時、僕は君の背中にカッターを突き刺した。
❤「ぁ”…」
君の手にあったカバンが床に落ちて中身が散乱する。同時に僕はカッターを引き抜く。
赤い鮮血が君から飛び散る。君はそのまま膝から崩れ落ちる。僕は肩を掴んで、後ろに転がす。
君は勢い良く仰向けに倒れて、苦痛に顔を歪めていた。
❤「こ、ろちゃ…なん、で…………!?ゴポッ」
なんで?君が僕からるぅとくんを奪ったのが悪いんでしょ?君にはさとみくんっていう素敵な人がいるのに。僕だってさとみくんが好きだった。けど、さとみくんは君が好きだったのを知って、僕は失恋した。そのときにるぅとくんが僕を愛してくれた。
僕は仰向けになった君に跨り、膝を床に立てる。
なんで君はいつも僕から大事なものを奪うのっ?
僕は怒りに任せて君のか細い首を握り締める。ギリギリと僕の手が食い込んでいく。
❤「あ、が…………やめ、ころ、ちゃ………ポロポロ」
なんで君が泣くの…?僕が泣きたいのに!!!
💙「昨日は楽しかったよねぇっ!?るぅとくんとデートなんかしちゃってさぁっ!?おまけにペアリングなんか買っちゃってさぁっ!!!!ポロポロ」
❤「ち、が……あ、れ………は…ポロポロ」
僕は握り締める手をさらに力を加える。君の口の端から、飲み込めなかった涎と血が混ざったものが垂れる。
だんだん、君の呼吸が浅く、小さく、弱くなっていく。あの宝石店に並んでいた宝石みたいな綺麗な瞳はだんだん黒く霞んで虚ろになっていく。そして僕の手に込める抵抗の力も弱くなっていく。
不意に君の冷たくなった指先が僕の頬に触れる。払い除けようとしたけど、もうすぐいなくなるんだしとの事で放って置く事にした。
❤「さ、と………ちゃ………ご…………め、さ………ポロポロポロポロ」
そこまで言って君の手は僕の頬から力無く床に滑り落ちた。
僕は握り締める手から力を緩めて、首から手を離す。君の顔を見ると、酷く醜くなっていた。口の端からは血と涎が混じったものが垂れてて、瞳にはハイライトは灯って無く、目尻からは生乾きの涙が流れていた。
君がいなくなってスッキリした筈なのに、なんでこんなにも心が苦しいの?
ふらふらと立ち上がると、視界の端に君のカバンの散乱物が目に入る。
足元の近くに転がっていた手帳を持ち上げる。淡い桜色のカバーがつけられた手帳をぺらぺらと数ページ捲る。どうやらそれは日記のようだった。一番新しいページまで捲って、内容を見る。
💙「ぇ……?」
その内容に言葉を失った。
5/28(土)天気¦晴
今日はるぅとくんに頼まれていた買い物を手伝いにショッピングモール行った。るぅとくんは終始何を買ったらいいかすごく悩んでいた。最後のお店の宝石店さんに着いたとき、るぅとくんは苺の形のネックレスを持っていた。どうやら気になってたぽい。るぅとくんはこれをあげようと言っていて、俺は「ペアリングの方がいいよ」と伝える。るぅとくんは凄く喜んでいて、めちゃくちゃお礼を言ってきた。明日、ころちゃんの誕生日だから俺も何か買って渡そう。あと、早くころちゃんにもさとちゃんとの赤ちゃん見せてあげたいなぁ
そこまで読んで、僕は日記を落とす。
僕、僕……。
💙「ぁ、ぁぁ…ち、ちが…僕は……ポロポロ」
僕は持ってきたカバンを掴み、急いで外に飛び出した。
外に出ると大雨が空から降り注いでいて、僕の体を濡らす…。
僕は泣きながら、大雨の中を駆け抜けた。
急いで家に帰り、服を脱ぎ捨てる。持参したビニール袋にカッターを包んだ血濡れの服を投げ入れ、急いでシャワーを浴びる。
頬と手先を入念に擦り体を吹き、傘をさして庭に出る。ビニール袋をスコップで掘り起こした穴に埋める。僕は君に触れられた頬を触る。冷たくなった指先の感触が今でも残っていて…。
僕は家に入りリビングに向かう。そのままソファに座り、体操座りをする。顔と膝の間にクッションを挟み僕は声を押し殺して泣いた。
💙「ごめんなさいっ…!ごめんなさいっ…!!ポロポロ」
昨日、彼女の莉犬と喧嘩した。内容は覚えていないが些細なことだった気がする。
あまりにもヒートアップしてしまい、俺は『頭を冷やす』とだけ言い残し、家を出た。その時の莉犬の怒った様な、悔しそうな、哀しそうな、そんな泣き顔が今でも忘れられなかった。
俺は行く宛もなく深夜の住宅街を彷徨い、仕方なくジェルん家に凸る事にした。
インターホンを押すと家の主のジェルでは無く、なーくんが出てきた。なーくんは俺の顔を見てなんとなく察してくれたらしく、家にあげてくれた。
リビングに通され、ソファの前に正座で座る。
💜「莉犬くんとなんかあった?」
💗「や、うん…。喧嘩した………カッとなりすぎて莉犬を家に残して飛び出してきた………」
🧡「アホちゃう?」
ジェルに言われるのは癪だが、事実なので肯定しておく。
💗「仰る通りです、、」
家に帰ろうかな…。あいつの事だからベットで一人泣きじゃくっているだろう。
💗「ごめん、邪魔したわ。俺、帰る」
🧡「待ちや、お前まだ頭冷やしきれてないんやろ?」
💗「うん…」
💜「もう、遅いし泊まってきな。でも!明日ちゃんと謝ること!」
なんでだろうな。俺ってすぐに人に甘えて。一番年上なのに…w
でも、素直に家に帰っとけば良かったと今は凄く後悔している。
俺は朝イチですぐに自宅に向かう。仲介役をなーくんとジェルに頼むとすんなりと受け入れてくれた。あとは莉犬に謝るだけだ。
今日は莉犬の検査日なので足早に自宅に急ぐ。もう、とっくに起きていて何処かに出かけてしまっているかも知れないけれど家で待とう。
雨足が強くなる住宅街をジェルの車が走る。家が見えてきて、車から降りる。
鍵をさして回すと手応えが無い。ドアノブを握るとガチャリとドアが開く。おかしい。莉犬はああ見えてもかなり用心深いから絶対に鍵を掛けてある筈…。
ドアを押して玄関に入るとかなり荒らされていて、嫌な汗が背中を伝う。
💗「なーくん達ちょっと待ってて!!」
それだけ言い残し、靴を脱ぎ捨て、リビングに走る。ドアを開けてリビングに飛び込む。
💗「りい………ぬ………え…?」
目の前には血溜まりで倒れている莉犬が居た。
呼吸が荒くなる。膝が震え出し止まらない。
💗「りい…ぬ?嘘…だよな…?」
横たわる彼女の頬に触れる。しかし、人間とは思えない程冷たくなっていて、仄かに温かみを感じる程度だった。
俺は震える手で莉犬の上半身を起こす。ハイライトが無くなってしまった虚ろな瞳を手で閉じさせる。涙が莉犬の綺麗な小顔に落ちる。
💗「うあ……ポロポロ」
涙が溢れて止まらない。なんで、喧嘩なんてしちゃったんだろう…。俺が、俺が飛び出さなかったら…莉犬は今頃…。
💗「ああ”ぁぁ”あ”あ”あ”あぁぁああ”あ”あ”あ”あ!!」
俺は泣き叫ぶ事しか出来なかった。
さとみくんの家に着き、車から降りる。さとみくんは一目散に玄関に向かって鍵を刺す。しかし開いていたらしくドアノブをひねればガチャリと開いた。ジェルくんの後ろから玄関を覗き込むと、かなり荒されていて、背中がぞわりとする。
💗「なーくん達ちょっと待ってて!!」
さとみくんはそれだけ言い残してリビングに行ってしまった。
ジェルくんと顔を見合わせて、ここは大人しく待つことにする。莉犬くんは大丈夫だろうか。強盗とかだったらかなり危ないし…。
💜「ジェルくん…莉犬くん大丈夫だよね…?」
🧡「それは分からへんけど…無事であって欲しいな…」
二人でそんな会話をしていると、さとみくんの泣き叫ぶ声が聞こえた。慌ててリビングに向かうとそこは目を瞑りたくなるような地獄絵図が広がっていた。
💜「ウソ…」
🧡「………っ…」
二人揃って声を失う。あまりにも酷すぎる。誰がこんな事を…?
💜「ジェルくん…警察呼ぶからさとみくんお願いしてもいい?」
🧡「わかった」
俺は一旦廊下に出てスマホから110番通報をする。事情を説明するとすぐに来るとの事だった。
一通りの説明をし終え、再びリビングに戻るとさとみくんが莉犬くんを抱きしめジェルくんに殴りかかろうとしていた。
💜「さとみくんっ!?何してるのっ!?」
🧡「ちょ、さとみ!一旦落ち着けっ!!」
💗「莉犬は死んでねぇよ!!何言ってんだよっ!!」
さとみくん?どうしちゃったの!?
兎に角落ち着かせる方法を考えていると、ジェルくんに耳打ちをされる。
🧡「なーくん…さとみもしかしたらわんちゃん乖離起こしとるかも知れへん」
💜「乖離…」
乖離って…。っ……さとみくん…。
警察が来るまでの間、さとみくんはずっと莉犬くんを起こそうとしていた。
─ ✄ ─── キ リ ト リ ─── ✄ ─
終わりです!
あ、ハハ…
今まで書きたくても書けなかったので思い切って書いた!
いいね♥5で続き出します!!
よろしくぅ!
それでは次作でお会いしましょう!!
コメント
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あれ?まぁだいたいわかった!(途中で集中力切れて読めなかったやつ
✧ \\ ٩( '神' )و // ✧