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いつものように授業を受けて、帰りの会を終えたら、放課後に櫻田くんとお掃除をする。そんな日々を送っていた矢先。私は気づきたくない事に気がついてしまった。いや、本当は分かっていたのかもしれない。
今日の空は、飛行機雲ができていて晴天だった。風が吹くと肌寒かった。この日は放課後に少しずつ恒例になっていた掃除をしなかった。両親共に家におらず、帰ってくる妹の為に早く帰らなければならなかったからだ。
そこで見てしまったのだ。
私といつも帰っている、いや最近は一緒に帰っていないか。既に先に帰ったはずの私の友達が、私の知らない人と楽しそうに喋っていた所を目撃した。
私と別に帰らなくても大丈夫なのかと思って私の気持ちがよく分からなくなった。ここだけの話、傷ついたことは内緒にしておこう。
その日をきっかけに、 どんな顔をして接すればいいか分からなくなってしまった。 数週間一緒に帰っていなかっただけなのにその友達との距離感を忘れてしまった。
何かと理由をつけて毎日、掃除をして。できるだけ帰らないように避けて。休み時間も教室から出ないようにして極力、出会わないように避けていた。放課後に掃除をするのが楽しみになっていた私にとってただ嬉しい、としか思っていなかった。
掃除機を使っていいよと管理人さんに言われたので試しに新校舎の二階の端にあるパソコン室で使ってみた。いつもと違くてワクワクした。
そのうち放課後に掃除をするのが毎日の日課になって、色んなところを掃除した。
箒で下駄箱の方を掃除したり。 水道場をたわしで洗ってみたり。 掃除したいと思い当たるところすべての箇所を掃除した。
それから月日はどんどん過ぎていって、ついこの間までは、あんなに暑かったっていうのにいつの日か風が涼しくなって、そのまま月が変わるごとにどんどん寒くなっていた。
いつのまにか進級して、私は二年生になった。
後輩ができた。クラスメイトも勿論変わったが、そこはとくに何も感じなかった。
笑顔で。適当な話をして。笑って誤魔化して。担任に心配されない適度に適当な友達をつくって。席につくと睡魔と戦いながら授業を受ける毎日。勿論、テストは赤点ばっかりだ。だって家に帰っても食べては、九時半にはベットに入って寝る。そんな毎日を過ごしているのだから。なのでテスト前に出される課題以外、机になんて向き合っていなかった。そんなことをしていたから点数が一桁になったこともある。学校では優等生って言われてるけどね笑
__どうせ、中三の今頃は私なんて居ないのだろうから。
お読み頂きありがとうございました!
次話の更新、少し遅れて公開します。
すみません、、
次のあとがきにてお会いしましょう。
ではまた。