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…完全に嵌められた。

どういう状況か分からない、という人たちの為に順を追って説明しよう……。


まず、俺らの保護者代わりであるグルッペンは、ある会社の社長である。

会社の事は察してくれ。


ほんで、今日、グルッペンは出張の為、会社に出勤出来ない。

なので、代わりに俺とトントンが来た。


俺はまだ未成年なので、手伝いに過ぎへんけど、トントンは立派な社員、というかもうグルッペンの世話役…でもある。


まぁいつもはテレワークやから、ずっと家におるんやけどな。



正直、家出る前にショッピくんが俺と離れるのが嫌や!言うて泣いとったから、ちょっと躊躇ってんけど…でも、俺以外にやらせたら色々とやばくなるだろうという事で、ショッピくんの事はシャオロンに任せてきた。


ほんで、会社に来たトントンと俺やけど、着いた途端、ある奴らに呼ばれてな、ついて行ったらこの様。


暗くて狭くて…しかも寒い部屋に閉じ込められたのである。


何故こんなことしたかはまぁ察する事が出来た。



トントン曰く、この部屋は外側からしか開けられないらしく、スマホも圏外。


つまり、俺らは詰んだのである。





……正直こういう部屋はトラウマなんや。

実家におった時の事思い出すから……。


おるはずない、おるはずないんやけど、もし、この扉が開いた時、目の前に両親がいたら…って思うと、怖くて怖くて仕方がない。



tn「ロボロ、大丈夫か?」


ずっと2人の間に流れていた沈黙をトントンが破った。


tn「こういうとこ苦手やろ、おいで?」


トントンはそう言って手を広げる。

俺はトントンの腕の中に入る。



tn「…どうしたら出れるやろ…」


トントンが独り言のように呟く。

俺はと言うと、トントンの暖かさと部屋のトラウマなどでもう涙が溢れだしそうだった。


rbr「…トントンは怖ないん?」


トントンは少し笑いながら言う。


tn「怖ないって言ったら嘘になるけど……でも、ロボロが一緒やから大丈夫。」


そう言って俺の頭をなでる。

俺は思わず笑みがこぼれる。


rbr「俺、トントンの手好き」


tn「何で?」


rbr「だって、トントンの手、大きいし、温かいし……何よりめっちゃ優しく撫でてくれるもん」


我ながら子どものような理由だなと思う。


でも、本当の事だから仕方ない。


tn「嬉しい事言ってくれるやん〜」


トントンはそう言って俺を抱きしてる。

嬉しくて、思わず俺も抱き締め返した。


その途端、俺の肩にトントンの頭がのる。


rbr「……トントン?」



すると数秒後……


返事は帰ってこなかったが、代わりに規則正しい寝息が聞こえた。


俺は知ってる。トントンが毎日寝ずに、夜も仕事している事。


寝ないのか、寝れないのか…どちらかは分からなが、起きている事は確実だった。


トントンもそんな生活をしていたら、疲れだっね溜まるだろう。

俺はトントンを起こさないよう、体制を変える。


いつの間にか俺も、意識を飛ばしていた……










「…………ろ!」







「……ぼ、!」


「…ぼろ!」



「ロボロ!!!!!」



自分の名前を呼ばれ、思わず目を開ける。


すると、目の前にはシャオロンの顔があった。



rbr「!!!???」


思わずびっくりしすぎて、声も出なかった。


sho「結構寝てたな〜そんだけお疲れやったんか?」



rbr「な、何でここに……」



するとシャオロンは当たり前やんって顔をしながら言った。


sho「何でってそりゃ……夜の9時になっても帰ってこーへんとか遅すぎやろ。遅かったらトントンから連絡がくるし。」



「それにな?ゾムがいきなり危ない気がする…って言い出して慌てて来たんよ、てかわ何でこんなことおんの?」



rbr「ま、まぁ色々あってな…」


ふとトントンを見ると、表情が明るくなっていた。


sho「よし、ほなゾム、帰るで!!!」


zm「おう!そやな!!」


シャオロンはそういうと、いきなり俺を姫抱きする。


rbr「はぁ!?お前、何しとんねん!」


思わず声に出る。


sho「だって、どこか怪我してたりしたあかんやろ?」


rbr「怪我なんてしとらんわ!!!」


sho「分からんで〜?感じてないだけでほんまは怪我しとうかもしらん。」


そう言いながらシャオロンはどんどん歩いて行く。





rbr「っ〜〜〜〜〜……おろせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」



会社内には俺の悲鳴?が聞こえたであろう……。



✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎

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眠いんで寝ます。

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