tn side
rbr「おろせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ロボロの声が社内に響く。
シャオロンは慣れているのか、そのままロボロを持って帰り始めた。
tn「それにしても、ほんまにありがとうな、助かったわ」
ゾムの頭を撫でてやると、ゾムは目を細めて、顔を赤らめ、言った。
zm「これくらいどうって事ないぜ!」
だが、その顔はすぐに消え、ゾムは下を向いた。
tn「ゾム…?」
zm「……トントン」
「俺、思ってん…」
下を向きながら静かに話すゾム。
こんなに静かなのは数年ぶりだ。
zm「…ほんまのこと話してや。」
tn「…?」
ゾムは俺と目を合わせる。
ゾムの瞳には、少し涙が浮かんでいた。
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rbr side
今日は大変だった。
だがまぁ…久しぶりにトントンと一緒に居れた気がする。
その時、俺は思い出した。
トントンは今日、あの部屋の中で少しは寝ていたが、いつ起きたのだろう。
俺よりも早いのは明白だった。
だって、俺がシャオロンの声で目覚めた時にはもう起きていたのだから。
あそこで何時間いたのかは分からないが、もし、全然寝てなかったら……今は夜の11時。
また寝れないような事になってたら…
俺はトントンの事が心配になり、トントンの部屋に向かう。
rbr「っ…!」
廊下で誰かとぶつかった。
zm「ぁ…」ポロポロ
上からゾムの声が聞こえる。
だが、そのゾムにはいつものような元気さはなくなり、静かに泣いているゾムがいた。
rbr「ぞ、ゾム……?」
zm「!…ご、ごめんっ」
それだけ言うとゾムはまた走り出した。
rbr「ゾム……?」
初めて見るゾムの涙に俺には困惑しかなかった。
ほんとに、俺はこの家に来てからゾムの泣いたところを見た事がない。
エミさん曰く、よく泣くとの事だったが、見たことなかった。
人前では泣かなかっただけで、ずっと我慢していたのだろうか…。
そう考えながら俺はトントンの部屋に行く。
コンコン
tn「…はい」
トントンの力ない声が聞こえ、気になり扉を開ける。
そこには、壁にもたれ、顔が青白くなっているトントンがいた。
rbr「トントン…!?」
ロボロか…wと少し笑いながら俺を見るトントン。
rbr「トントン、とりあえず寝ーへんか?」
「体調悪そうやし…」
tn「いや、平気やで。まだやらなあかん事あるし……」
そう言いながら歩こうとするトントン。
だが、足元はおぼつかなく、とてもフラフラしていた。
rbr「…トントン!」
tn「ん?」
俺はトントンの手を引っ張る。
少し、強引だが、でも、こうしなければトントンは寝ないだろう。
rbr「ほら、ここに寝転がって」
毛布を捲りながら、布団を叩く。
すると、トントンは大人しく、布団に寝転んだ。
その隣に俺が入る。
rbr「ええか?俺が隣で寝とるから、安心して寝るんやで?」
「途中で起きてもうたら、俺も起こしてええから」
tn「うん…」
トントンはそう言って目を瞑った。
これじゃどっちが歳上か分からなくなるな…w
流石に電気を全て消すのは、俺も怖いので豆電球にして、俺も目を瞑った。
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tn side
「ほら、ここに寝転がるがいい。」
「トントン!!大丈夫だぞ!俺が隣で寝てるからな!!」
懐かしいあの人の声。
僕はあの人のおかげで今、頑張れてるんだ。
なのに……
「トントン、後は頼むゾ」
何で僕を置いていったんや、グルさん……
何で一緒に連れて行ってくれんかったん?
グルさん……いや、グル兄……
僕、無理やった…
ゾムを泣かせてもうた……
まさか、ゾムはあそこまで察してるとは思っていなかった。
言ってしまった、ゾムに。本当の事を。
ロボロにも迷惑かけた。
僕が寝れない事に気を使わせてしまった。
僕が1番、年上なのに……
もしかして、僕はグル兄にとっても、
コメント
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zmが気付いてしまった… tnそんな事思うな!!そんな事ないぞ!