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リクエストにお答えした作品になっております。
私の作品の「弱点」を読んでもらった後にこれを読んでもらえればもっと楽しんでもらえると思います!
あと、この物語を書くために弱点を見返してたんですけどなんか中途半端に終わってましたよね?w
多分勝手に完成したと思って投稿してたんで以後気をつけます…
では、どうぞ
「ただいま」
あれから3年
まだ俺はあの会社で働き続けている
佐野さんとも仲良くしてる
特に変わったことといえば、あの後ちょっとして佐野さんと付き合うことになった。
あの日の飲み会で、俺の”弱点”をきっかけにこんな事にまでなってしまった
昔の片思いが今更になって叶った。
いや、俺が勝手に片思いだと思ってただけで両片思いだったらしいし
ほんと俺たち不器用だよな笑
家の玄関の棚に鍵を置き、部屋の中に進む
そこにはいつも通りの部屋の風景に…
『じんちゃんおかえり』
にまにまと笑いながら帰ってくる返事
実は最近同棲を始めた
前々から一緒に住もうと猛アピールされていたが、俺が拒否ってた
だって女性用の下着家にいっぱいあるし。
なんかこの言い方だっだら語弊があるがあながち間違ってはいない
でもずっと絡んできてそろそろうざかったんで俺の方が折れて一緒に住むことになった
もういいよ。と呆れたように言い放ったのに『え?!ほんとに?!』と大型犬のように喜んでて…あほらし
まぁ、そんな反応されて嫌ではなかったけどね。
『じんちゃんさっきからぼーっとそこで突っ立って何してんの?ほら、こっちおいで』
ソファに寝そべらせていた体を起こし、とんとんと手で自分の横の空いているスペースを軽く叩く
横に座れって意味なんだろうな
「俺風呂入るから」
きらきらさせていた目が一瞬にして消える
またまた大型犬みたいにしょぼんとして…
ほんとその顔やめて欲しい
俺が犬虐めてるみたいじゃん。
「ま、とにかく入ってくるから」
『俺もいっしょに…』
「だめ」
こいつ何かと俺が風呂に入ろうとすると一緒に入ろうとしてくるんだよな
下着見られるし絶対無理
てかこいつもう風呂入ってるだろ
「入ってくるんじゃねーぞ」
『ふり??』
「ふりじゃねーから!」
強く言い放った後にドアを勢いよく閉める
あいつほんとに分かってんのか、
頭の中で愚痴りながらいつも通りブラのホックを外し洗濯機にほおり投げる
明日は休みだしお気に入りのやつでも着けよっかな
このお気に入りの下着を選んでる時が俺の3つある幸せの中の1つ
あとは新作のデザインが発売された時のスマホの通知音と
最後は…
(仁人!)
(仁人ぎゅってする?)
(仁人。…気持ちいい?)
「ってうわぁぁっ!」
何考えてんだよ俺
ほんと、どうかしてるって…
疲れが溜まってんだ…絶対そうだ
自分に言い聞かせながらさっきの叫び声を聞いて駆けつけてきた勇斗がお風呂のドア越しに話しかけてくる
『ちょ、仁人大丈夫?』
「全然大丈夫だから!」
さっきの変な考えが勇斗の声で蘇り1人で赤面する
『ならよかった。なんかあったら言って』
「うん。…ありがと」
勇斗は純粋に心配してくれてんのに俺と言ったら…
口を湯船までつからせ口からぷくぷくと息を吐く
はぁ〜さっぱり
タオルを肩にぶら下げて片手で髪の毛をがしがしと拭く
「ん。いい匂い」
洗面所から出た瞬間に肉のいい匂いがぶわっと俺の顔に覆いかぶさってくる
匂いにつられながらリビングに行くと机に並べられた大きな唐揚げが用意されている
「え。すっげ」
『だろ〜?』
へへんと鼻を高くあげ自慢げに言ってくる姿にはちょっと腹が立つけど…でも本当にすごい
「食べていいの?」
『仁人のために作ったんじゃん笑。食べていいよ』
席に座り手を合わせてお辞儀をするとカリカリに揚げられた唐揚げを一口でぱくっと口に放り込む
熱々に揚げあがった唐揚げに口をほふほふとさせながら飲み込む
『仁ちゃんさすがに熱かったんじゃない?』
水をこちらに差し出してきて一気に飲み干す
「ん〜っんまいわ」
ガンっと勢いよくコップを置くと勇斗は嬉しそうにこちらを見ていた
「なんだよ」
『んや?可愛いなって思って笑』
「なんだよかわいいって…」
こいつ最近ずっと俺の事かわいいかわいいって言ってくるんだよな
言われても別に嬉しくないし。
照れを隠すように勢いよくご飯と唐揚げを口に詰め込みご馳走様と手を合わせる
そのあとはソファでスマホを見ていたらいつの間にか寝落ちしていた。
体を揺さぶられてしょうがなく目を覚ます
『仁人歯磨きして寝よっか』
勇斗もそろそろ寝ようとしていたのでついでに起こしてくれたみたい
「ぅん〜…」
目を擦りながら渋々返事をする
さっき満腹になってさらに疲れがドっと来ていただいぶ瞼が重たい
適当に歯磨きを終わらし広いベッドに倒れ込む
『仁ちゃん。もうちょいそっち寄って』
あとから入ってきた勇斗が入れるスペースをあけて重い瞼をぱちぱちとさせながら
「ぉやすみ…」
『ん。おやすみ』
むにっと唇に何かが優しく触れる
でも眠気が限界の俺にはそんなこと気にする暇もなく眠りに落ちる
『ほんと。かわいいな笑』
仁人をきゅっと抱きしめ
俺の胸の中ですーっすーっと寝息をたてる仁人
その規則正しく小さい寝息に聞き入っていたら俺もいつの間にか眠りについていた。
🔚
ちなみに朝起きて可愛い仁人の寝顔にキスをしたのは内緒の話