TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

赤愛され

通報×

5話完結ノベル









もう疲れたんだ。


母親の機嫌を伺いながら生活する日々に、

周りの目を気にしながら学校では完璧を演じる日々に、

弱さを見せないようにしていたら、明るい振りをしていたら、


いつの間にか自分が壊れていた。


朝起きれなくなった。

テストでミスが多くなった。

上手く笑えなくなっていった。


腕を傷つけても、薬を飲んでも、意識を無くしても、何も意味がなかった。


何も変わらなかった。


だから、終わらせることにした。



自分がこんなことをしてしまうなんて想像もつかなかった。

深くて暗い海の中。

でも俺には居心地がいい。


次はなにもかも間違えないように、

















________ぅ、っ、






誰だろう、誰かの泣き声が聞こえる。

俺助かっちゃったのかな…


上手く視界が機能しない。

手足も動かせない。


うっすらと見える紫色の髪の毛。

一体誰だろう。


その人の目から1滴何かが零れた。


それを知ったのは少し経ったある日のことだ。
















俺は苺宮家の末っ子として誕生したらしい。


前世の記憶を持ったまま転生してしまった。

嬉しいような、どこか苦しいような。


でも、次こそは間違えずに生きていけるかもしれない。

そのためにはまず、勉強しないと…


橙)り~ぬ!俺じぇる!じぇるにぃって言って!


紫)じぇるくんりいぬくんまだ喋れないよ、笑


長男のななもりと四男のじぇる

早く喋れるように俺も頑張ってるけど、赤ちゃんの体ってこんなに不便なのか、

すぐ眠くなるし、1日を無駄に過ごしているみたいだ。


黄)あ~!僕もりいぬ抱っこしたいっ!


桃)お前まだ怖いからだめ、ななにぃ俺変わるよ


次男のさとみと五男のるぅと

いつも何かしら言い合い喧嘩しているような…


黄)なんでですか、!僕抱っこするの!できるの!


紫)あははっ、るぅちゃんありがとうね。

でももう少しりいぬくんが大きくなったらお願いしたいな


黄)んむっ、分かりました…


紫)るぅちゃん偉いね、さとみくんお願いしてもいい?


桃)もち、りぬ~さとにぃだよー


赤)ぁ、ぅ、


くそっ、まだ口が上手く動かない。

あんまりあぅあぅ言いたくないんだけど


桃)はぁぁ、、かわいいねぇ…聞いたいまの?!


青)可愛いけどさ…りいぬくん若干引いてない?


桃)うそぉ?引いてないでちゅよね〜


青)くはっ、目細めてるよ、笑


最後に三男のころん

俺たちは6人兄弟みたいだ。


裕福そうな家庭だが、俺は一度も父と母の姿を見ていない。


苺宮家の父はずっと仕事で忙しいらしい。

顔を出すのは長期休みの時のみ。


そして母は、


俺を産んで息を引き取った。


俺が産まれてしまったから、母親は死んだ。


俺のせいで、


そう何度も罪悪感に襲われた。


そんな俺を兄弟は優しく愛情深く接してくれている。

俺を一度も責めずに、普通なら文句の1つや2つぶつけると思って覚悟していたのに。


あの時の長男の涙はやっぱり、母親を亡くした悲しみなのだろうか。


本当の真実はまだ俺には分からなかった。





つづく



実はサブ垢に投稿したけど逃亡した作品です

アイコン変えた

愛されたくて愛したくて

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,166

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚