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こんにちは!はじめましてリオンです。
ここでは主にオリジナルバトル小説をあげていこうと思います。 拙い所も多いですが、沢山の人に見てもらえたら 幸いです。
投稿頻度はバラバラになりますがご了承下さい。
それではどうぞ。行ってらっしゃいませ👋
・ ・ ・
チュンチュン
カーテンから朝日が差し込み、新たな1日の始まりを告げる。
「虎太郎ー?早く起きないと遅刻するわよー?」
「…………」
いや、母親のこの言葉の方が俺にとってよっぽど朝らしい。まだ覚めきらない重い頭を起こし、 先程
神のお告げが聞こえてきた1階へと向かう。
「あっやっと起きたの?さっさと食べて支度しなさい。 入学初日から遅刻なんて笑えないわよー?」
「わかったわかった……。」
こんなに催促してくる理由は、俺が寝坊常習犯だからという理由だけではない。今日が高校の入学式だからである。そうでなければギリギリまで寝ていたかったのだが、母親のポリシーがそれを許さない。
「いい?こういう時は初対面が1番肝心なのよ?
あんたムスってしてて怖いんだから、 とにかく
笑顔よ?わかった?」
「はいはいわかったよ。」
「あとちゃんと自分からも話しかけなさいよ?
待ってて人が来るのは漫画の世界だけだから
ね。」
「はいはい……。」
母の有難いお言葉を聞き終え、玄関の扉を開く。
俺には今まで友達と言える人が1人もいなかった。 理由は明確である。俺がコミュ障で人と話すのが嫌いだからだ。 そのせいでいつも周りに迷惑をかけて、煙たがられてきた。 その事を母は知っているから、俺に青春を謳歌して欲しくてあんなことを言ってくるのだ。
でも俺は、友達が欲しいと思った事は一度もない。
俺にはかつての同級生達のように、あそこまで人と群れて過ごしたい理由が分からない。1人でも勉強は出来るではないか。
親不孝者である事は重々承知しているが、こればかりはどうしても利点を見出せなかった。
・ ・ ・
「おはようございまーす。」
「はい、おはよう。」
先生達が出迎える門を通り、今日からほぼ毎日顔を合わせることになる校舎へと向かう。すでに仲良さげに校舎に向かう集団がいくつも見えた。きっと中学が同じなのだろう。
「はあ……。」
今から始まる全てが憂鬱で思わず溜息が出る。
でもしばらくすれば、俺がこんな性格である事に皆気付いて、自然に距離を置いてくれるだろう。
それまでの辛抱だ。
・ ・ ・
「……えー皆さん。ご入学おめでとうございます。」
「……気をつけ…礼…」
長い長い入学式が終わった。次は1番つまらない自己紹介タイム。適当にやり過ごせば良いか。
「……です。皆よろしくー!」
「………好きな物は……」
「……今から一発芸やりまーす!!………」
第一印象を良くするべく爪痕を残そうとするクラスメイト達が滑稽で、それでいて退屈だった。
欠伸をしていると、ついに自分の番がやってきた。
「……殿岡虎太郎です。趣味は…ゲームです。……よろしくお願いします。」
パチパチパチ
何の捻りもない普通の自己紹介。
いや、これでいい。
・ ・ ・
HRやら先生の長話やらが終わり、やっと解放された。いつの間に仲良くなったのであろうかクラスメイト達が、楽しげに教室から出ていくのを見た。
気付いたら教室には俺しか残っていなかった。
荷物をまとめてのんびり教室を出る。
1階の下駄箱の方からガヤガヤと人の話し声や笑い声が聞こえる 。
いつもの俺なら爆速帰宅をかます所だが、今日は何故かすぐ帰る気になれなかった。
しかし体は正直で、無意識に階段へ向かって歩き出す。
するとふと、上層階へ続く階段に目が止まった。
(そう言えばこの学校、屋上あったよな。)
「……。」
入れるかどうかは分からない。なのに無性に屋上に行ってみたくなった。
3階・4階・5階と無心で上り続け、 屋上に出る扉にたどり着く。
ドアノブを回すと鍵は掛かっていなかった。
少し錆びついたノブを回すと、
嫌な音を響かせてドアは開いた。
始めに目に飛び込んできたのは、5階建ての校舎から見える絶景ではなく、1人の少女の後ろ姿だった。まさか先客がいるとは思わなかった。
人の気配に気付いたのか、彼女はゆっくりと振り向く。 俺を捉えるその瞳は神秘的で、どこか冷酷だった。
これが彼女との出会いであり、
全ての始まりだった。
第一話「始まりの時」いかがだったでしょうか。
初心者なので長いのか短いのかもよく分かりません…🥲
読みづらい所が多々ある中、全部読んで下さりありがとうございます🙇
感想やアドバイスがあれば、ぜひ遠慮なく言ってください。私が泣いて喜びます。
次回第二話「日常」
上がるの遅くなります…m(_ _)m
それではまた、お会いしましょう。