テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
豆乳さん、第2話読ませていただきました。 塩レモンの距離感が本当に絶妙で惹き込まれました。特に、太智が「それは仁人が勇ちゃんに聞かなあかんことやろ」って一歩引いた助言をする場面がすごく印象的…。それでいて「ここ奢り」って現金なところもちゃんと見せるから憎めないんですよね(笑)。 主人公が「グループの問題にしたくない」と自分たちだけで解決しようとする誠実さも伝わってきて、ああ、この関係を大事にしたいんだなって。次、勇斗に直接話すシーンも楽しみにしてます!
#塩レモン
comi
5,605
#ファンタジー
comi
4,702
?
1,800
急に始まります。snjn前提の塩レの話。
「はぁ?なんで俺に相談するんよ」
いや、俺だって相談したくなかったが。最近勇斗に露骨に避けられている……気がする。気がするだけでも一度意識してしまったらずっと勇斗のことで頭がいっぱいで、正直誰かに話して楽になりたかった、というのが本音である。太智なら、「んなことないわ!いつもと変わらずベタベタしとるやろ。」と笑い飛ばしてくれると信じて、そう話を切り出した時。露骨に虚無の表情に切り替わり、心底興味が無さそうに口を開く。
「なにぃ、吉田さん寂しいの?」
「べつに、寂しいとかじゃ」
「じゃあなんで気にしてんの」
「……それは」
「あー!もうええわ!それ以上聞いたら砂糖で喉焼ける!」
俺の言葉を遮ってそう大声を出した太智は、腕を組みながら考えるような動作をする。多分、太智の中では見当が着いている。でも。言うか迷っている…ってとこだろ。
「……あるんだろ、見当」
「まぁ、当たってるかは知らんけど」
「教えろよ」
「……それは、仁人が勇ちゃんに聞かなあかんことやろ」
しまった、ごもっともなこと言われた。それも太智に。何も言い返せずに、きゅっと口を結び、膝に置いていた手に力がこもる。だって、考えても分かんないんだもん。猫の手も借りたくなるだろ。……借りたのは、太智の知恵なんだけど。そんなしょうもないことを考えていると、沈黙を破るように太智がまた口を開く。
「ま、避けられてんのは事実やな。俺でも分かるんやから、吉田さんからしたら相当よ」
「……うん」
「それを手っ取り早く解決するなら、勇ちゃんに直接聞くのが早いわ。てかそうして!!もしダラダラ引き摺られてさらに空気悪なったら、下ふたりに顔向けできんわ。」
「それは、そう。…ごめん」
「謝るくらいやったらさっさと行動移し!」
「…だよな。ありがと、太智。付き合わせて悪い」
そう。ここで俺が動いて解決しなければ、もっと変に拗れて空気が悪くなり、グループの問題へと繋がるかもしれない。不安・悩み・拗れは、早め早めに潰すことが最善なのだから。それに、俺ら二人だけの問題を大事にしてメンバーを巻き込みたくはないし。…ああ、太智は巻き込んでるのか?ともかく、明日にでも話すことを決意して、太智に感謝と謝罪を伝えると、その口角が一瞬綻んだ後、気疲れした顔に切り替わる。
「ほんまよ、詫びとしてここ奢りとか……」
「最初からそのつもりだけど」
「え、マジ!?さっすが吉田さぁん!」
こいつ、本当に現金なヤツだな。まぁ、まぁまぁ知ってましたけど?わかってたけど。実際こうも態度変えられると腹立つな。…でも、こうして決意するに至らせてくれたのだから今回はスルーしておく。ああ、そうだ。善は急げって言うし、もうメールも入れとこ。ズボンのポケットから携帯を取り出し、勇斗とのトーク画面を開いて、「近いうち、お前の家に行く」と簡素なメールを送信して、俺と太智は店をあとにした。