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8 - mzkty 星の雫

♥

30

2025年04月27日

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リクエストのmzktyですっ.ᐟ

ミステリアスな感じになっちゃったww

どうぞ.ᐟ




mz視点



──この道を、ふたりで歩くのは、何度目だろう。


kty ねぇ、まぜち

けちゃが、小さな声で呼びかける。

俺の袖を、そっと掴んだ指先は、震えていた。

mz …なんだよ

つい、ぶっきらぼうに返す。

けど、けちゃはにこっと笑った。

kty 手、つなご?


mz(──また、だ)


mz しょうがねぇな

俺はため息をついて、けちゃの手を握った。

小さくて、あったかい。

なのに、どこか儚い。


ほんとは、もう。


kty ねぇ、まぜち、今日ね、見せたいところがあるの!

けちゃが、無邪気に笑う。

夜の空気に、声が溶けて消えそうだった。

mz どこだよ

kty ふふ、ひみつ

けちゃは、俺を引っぱる。

細い手首。消えてしまいそうな背中。


着いたのは、古びた神社の裏。

時間が止まったみたいに、静まりかえっている。


kty ねぇ、まぜち

けちゃが振り返る。

月明かりに透けそうな笑顔で。

kty 僕のこと、ちゃんと、忘れないでね?


mz(──やっぱり)


mz バカ、忘れるわけないだろ

語尾が震える。

それでも、けちゃは、嬉しそうに笑った。

その笑顔が、

静かに、ゆっくり、消えていった。


mz けちゃ?

手を伸ばしても、もう何も触れられない。

ただ夜風だけが、冷たく吹き抜ける。


──知ってた。

──とっくに、気づいてた。

けちゃは、

もう、ここにはいないんだって。


それでも俺は、

手を伸ばし続けるしかなかった。


mz なぁ、けちゃ


誰も聞かない空に、名前を呼ぶ。

答えなんか、最初からないのに。


──夜空に、星がひとつ、消えた。






おわり.ᐟ

これは、「けちちが幽霊なのか」「記憶なのか」「まぜちが死にかけてるのか」とか色々考察できるよぉ.ᐟ他にもリクエスとあったらコメントにどうぞ.ᐟ

この作品はいかがでしたか?

30

コメント

2

ユーザー

神すぎて泣けてきた。やばい、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

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