テラーノベル
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真夜中、外はもう暗い藍色に染まっている、ワタシはもう寝ていたけど、ピロン、という通知音と共に端末光った。何か連絡かな?と思い起きて端末を手にとって起動する。その通知はメッセージアプリからだった、送り主や用件が気になってアプリを開く、そうすれば送り主やメッセージの内容がわかる、ウィンディからだった。内容は『きて』とだけ書かれていた、さすがに違和感を感じた、いつもなら二文字だけのメッセージは送ってこない。何か不安になって、すぐに端末を鞄に入れてお気に入りのアウターを羽織って扉をいつもよりも少し乱暴に開けて外に飛び出した。_________________________________
全力で走った、能力を使ったほうが速いのだけれど、この時は能力の存在を忘れていた。
神々が普段集まる場所へ向かった、メッセージにはどこに来てとは書かれていなかったけどきっとそこだろう。一度深呼吸をして扉を開ける、何かあったのだろうか…?そんな不安が頭の中をよぎる。もう二度と失いたくないんだから、中には入れば自分の想像していた物とは全く別の光景が広がっていた、テーブルの上には酒の瓶がいくつも転がっていて、中身はもう無いようだった。その様子を見てえ、?と思わず声が溢れた、肝心のウィンディを見てみればウィンディ両肩にはフラムとアクアがもたれ掛かっていて、ウィンディは少し火照った顔でフラムとアクアを見ながら「此奴らどかしてくんない?」と言った、何かあった訳ではなくて良かった…とほっと胸を撫で下ろした。フラムとアクアは寝てしまったようなので起こさないようにそっとウィンディから離して、床に布団敷いて寝かせた。