テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
交際前提
「〜〜♪」
「はぁ、、つっかれた」
次に行われるファンミーティングの企画書をまとめている昼過ぎ、溜息を着く隣で鼻歌を刻みながら紙と向かい合わせで作業を進めるのは阿形。
般若がいつもやっている企画書まとめ、だが般若は見事に忘れてズラせない、ドタキャンもできない予定を入れてしまい作業を俺らに託しさっさと予定を果たしに行った
「隈ちゃんおつかれぇーい。仕事早いなぁ」
「そりゃあ集中力は一丁前だからな」
「はは笑、間違いないや。俺はここの整理終わったらかんりょ〜♪」
トントンと机にまとめた資料を揃えつつそう歌うように言う彼氏である阿形はいつもの元気最高頂点!と言うには真面目な目をしている。
この顔にドキリとしてしまうのはなんだか自分がちょろく思えて癪だ。
「いっ、、」
ぼうっと見ていた阿形の茶色を含んだ目が一気に細まり鬱陶しいようにそう呟く
「大丈夫か?…まってろすぐ手当てする」
「あ〜うん、ありがとう」
紙にじわりと滲む赤い液体が目に入り軽い心配を浮かべながら鞄に手を伸ばす
「…ね、くまちゃん」
鞄からごそごそと絆創膏を探すと名前を呼ばれふと目をそちらにやると人差し指をこちらに突き出す阿形がいた
「…んだよ」
「ん〜…?血、舐めて?」
「…はぁ?」
口に疑問を出すとふっとしたニヤケ顔でそんなこと言うもんだから咄嗟に眉を寄せ目を丸くしてまた疑問を口に出す
「えへへ笑1回してみたかったんだよねぇ、これで止血」
そう呟きながら笑う阿形の指を見ると血は止まりそうもなく指を伝っていく。それをチラ見した阿形は
ほら、早くしないと下に落ちちゃうよ〜?
なんて悪戯に笑いながら指先をクルクル回している
「ったくよぉっ、、!」
「!…やっぱ隈ちゃん押せ押せに弱いねぇ?」
ヤケになり阿形の指先に吸い付くように口の中に入れると満足気に笑ってそういう阿形
しばらく傷口を吸っていると口に広がっていた鉄の味が消えていく
「…これで文句ねぇな?ほら、手洗いに行くぞ、絆創膏はその後だ」
「はぁい♪」
軽い返事を返されキッチンに向かう俺についてくる阿形をチラ見をするとはにかんだ様子で耳を赤くする阿形が居た。
「…自分から言って赤くなんなや、」
呟いても、本人には届いてないようだ