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第7話「離れたくない」
次の日の昼休み。
悠真は自分の席でスマホを見ていた。
すると、湊が隣の席に座る。
「何見てんの?」
「動画」
「見せて」
「いいよ」
悠真がスマホを湊のほうへ傾ける。
自然と二人の肩がくっついた。
「……近くない?」
「湊が寄ってきたんじゃん」
「お前がスマホ寄せたんだろ」
「どっちでもいいじゃん」
悠真は笑って、そのまま離れなかった。
「……まあいいけど」
湊も離れない。
しばらく動画を見ていると、悠真が眠そうに目をこする。
「眠い……」
「寝れば?」
「ここで?」
「俺の肩なら貸すけど」
「え、いいの?」
「別に」
悠真は嬉しそうに笑うと、湊の肩に頭を預けた。
「……あったかい」
「寝るなら静かにしろよ」
「はーい」
数秒後。
「湊」
「何」
「やっぱ好きだわ」
「……急に何」
「友達としてね?」
「わざわざ言うな」
「照れてる?」
「照れてない」
「絶対照れてる!」
悠真が笑う。
湊は少し顔をそむけた。
「……うるさい」
「ふふっ」
そのまま悠真は、湊の肩から離れなかった。
そして湊も――
最後まで何も言わなかった。
ただ、少しだけ嬉しそうに笑っていた。
コメント
1件
読了しました。第7話、すごく良かったです……! 悠真が湊の肩に頭を預けて「あったかい」って言うところ、胸がぎゅっとなりました。あと「友達としてね?」って付け加える悠真の照れ隠しと、最後まで何も言わずに嬉しそうに笑っていた湊の優しさが、たまらなく好きです。お互い離れたくないって気持ちがにじみ出ていて、この距離感が本当に尊かった……! 次も楽しみにしています🌷