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『付き合って下さい!』
「大好きだよ。」
『メンヘラじゃんw』
「メンヘラなんて言われると嫌だよ」
『待って、』
「これ以上傷つけたくない」
君と別れたあの日から、
君は学校に来なくなった。
僕はとある日こんな看板を見つけた。
【1000円で心の一部分を食べる代わりにあなたの知らない心を見ることができます。】
「何それ、嘘くさw」
でも僕の足はその看板に向かっていた。
「いらっしゃいませ。始めてのお客様。」
「きゃっ!?」
声を掛けてきたのは、怪しげな女性だった。ここの経営者だろう。
「あら、驚かせてしまいましたか。ごめんなさい。心を知りたいのですか?」
「まぁ…」
「せっかく始めてのお客様です。サービスします。」
「へぇ、じゃあお願いします。」
「では、少し失礼します。 」
そう言い、女性は、手を僕の心臓ら辺に当て、力を加えると、手が貫通した。
「少し心をいただきます。」
そう言うと、1cmも無いような円形の塊が出てきた。
「では、いただきます。」
…
「ど、どうでしょう…?」
「何だかあなたの心、冷たい味わいがします。でも、少し温かみがあるような。恋?」
「きっと、孤独を癒してくれる人が居るのでしょう。」
「それが、今は”会うことすらままならない”人でも。」
「!!!」
的確だ。
恐ろしい程。
「きっと、元通りになる日が来ますよ。」
「それが、近い未来でも、遠い未来でも、」
「過去に戻ることはできませんから。
あなたも、戻る気も無いでしょう。」
「またご縁があったら、いらして下さい。 」
そうして僕は、店を後にした。
そうか、今僕は寂しいんだ。
限界を迎えているのかもしれないな。
この物語には一部ノンフィクションが含まてれいます。