日常・非日常②

ツアーが、もう目の前なのに、渡辺はまだ泣く。目黒と阿部のユニットは見れないと言ったが、目黒は、見て欲しそう。

だから、1LDKの部屋でソファでクッションを抱えて、MVを観ている。

触らないで。目黒に触れないで。涙をポロポロ流しながら画面の2人を特に目黒を撫でる。渡辺の好きと目黒の好きは、交わらない。

目黒ーまた、泣いてる。

渡辺ーんっ、おかえり。

目黒ーただいま。観なきゃいいのに。

渡辺ーんっんっ〜。ツアーで見ちゃうかもしれないから。

目黒ー翔太、俺が愛してるのは？

渡辺ー俺だけど！嬉しそうなんだもん！ユニット！

目黒ーたった1曲で、そんなになって、どうする？

翔太は、うちのメインボーカルだろ？ちゃんとやれる？

クッションに顔を押し当て何度も頷く。テレビを消して、渡辺を抱きしめようとした。

逃げる渡辺。先に走って家に帰って行く。

目黒が帰って来ると、ソファにみの虫。

目黒ーさっきのは何？

渡辺ー…。

目黒ー俺はいいけど、阿部ちゃんに失礼だから。

渡辺ー…。

目黒ー翔太、聞いてる？

渡辺ー…ごめんなさい。

みの虫を毛布ごと、膝に乗せて剥いで行く。渡辺がそっと抱きついてくる。自分でも、良くない態度だったと思ったのだ。

渡辺ー俺でいいの？

目黒ー今更、何？

渡辺ー自信喪失中。目黒、怒ってるし。

目黒ー何でそう思う？

渡辺ー翔太って呼ぶじゃん。

目黒ーふふふ、もう怒ってない。

渡辺ーあの…あのね…頑張って見るから。

目黒ーありがと。

強く抱きしめてキス。応える渡辺は、もう泣いてない。

ソファに横たえられ覆い被さってくる目黒を受け止める。

渡辺ー俺だけの、って無理だから。これから先、誰かと絡んだら、帰って来て、俺を強く抱きしめて？

目黒ー翔太くん…。

渡辺ー内容の、大小に関係なく、抱きしめて？

目黒ーこの、可愛いのどうしようか？

渡辺ーいっぱい愛して？

目黒ー後、数日でツアーだよ？大丈夫？

渡辺ーなめんな、大丈夫だ。

目黒ーでも、最短で感じてもらう。

渡辺ーな、何？

渡辺を裸にし、目黒も裸になり、優しくほぐしてくれる。

いきなり、渡辺を上にし、深く繋がる。渡辺の感じるところまで、深く深く穿つ。

同時に胸をキツく抓る。快感がじわじわ広がる。

渡辺ー目黒…だめ…。

目黒ー言いながら腰振ってるし。胸、もう片方は自分から抓ってるし。

渡辺ーいい…身体中が…痺れる。

渡辺ーはぁ…いい…もっと…かじって？

目黒が起き上がり胸をキツくかじる。渡辺の前が弾ける。

だが、ますます腰を振り昇天の波を待っている。

渡辺ーはぁはぁ…いい…そろそろ…くる…はぁ…はっ…はっ…。

目黒ーキツっ…翔太くん。

渡辺ーあっ…あっ…くる…くる…んっ〜んっんっ…。

ぐったり目黒にもたれかかる。

しばらく動けない。まだ、繋がったままの目黒が小さく突き上げる。

渡辺ーだめ…また…くる…はぁはぁ…はっ…はっ…れん…！

目黒ー可愛い、翔太。

濃厚な時間を過ごして、お風呂に入って今はベッドの中。

目黒が、あまりに可愛かった渡辺を離せない。身体をそっと撫でる。

もう寝るの！と睨まれる。

にっこり笑う顔。最近、ますます綺麗だと思う。

目黒はキスだけ。と熱いキスをする。