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前回の続きからです(* .ˬ.)
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ふっか「ここで暮らさない?」
しょっぴー「、、、」
彼は自分の過去や家族のことを話したがらなかった
俺も出来るだけ触れないようにしてきた
でもいつか話してくれると信じてる
これから先共に過ごしていくうちに
少しずつでも彼の抱えるものを一緒に背負っていきたい
しょっぴー「大丈夫、、なのか?」
ふっか「えっ?」
なべは不安そうな表情を浮かべていた
しょっぴー「ふっかが思ってるような奴じゃねーかもしれないよ?」
ふっか「それはつまり、」
ふっか「実は料理出来たり礼儀正しかったりするってこと❓わら」
しょっぴー「おま!しつれいだな!!」
しょっぴー「料理が出来ない礼儀知らずとでも言いたいのか!!」
ふっか「うん❗️わら」
しょっぴー「あとさ俺ふっかに嘘だってついてるかもだしめっちゃずるいこと、悪い子とたくさんしてるかもしれないんだぜ?」
ふっか「食い逃げとか❓わら」
しょっぴー「おまえ!だから!茶化すの禁止!!」
ふっか「ごめんごめんわら」
ふっか「うーん。でも」
ふっか「それでもいいかな❗️わら」
理由を聞かれると困ってしまうけど、悪い所もずるい所も全部含めてなべだと言うのなら俺はそれでもいい
しょっぴー「あっそ、」
しょっぴー「ふっかはそこまでして俺と同棲したいわけだ?」
しょっぴー「しゃぁーねーなー、全く~」
なべの照れ笑いが見られただけでも俺は勇気を出して提案してよかったと思った
ふっか「じゃあ同棲記念ということで一緒に風呂でも入る❓わら」
しょっぴー「なっ!?!////」
思わぬ提案に動揺するなべを見て俺は子供みたいにケラケラと笑っている
ピンポーン
ふっか「んんー」
ふっか「あれ?なべ?」
ふっか「なんだ夢か、、」
どうやら明かりも消さずにベットで眠ってしまっていたらしい
手探りで携帯を探して時刻を確認する
ふっか「24時、、もうこんな時間かぁわら」
ふっか「(あれ❓今インターホンなったよね❓)」
ふっか「(こんな時間に誰❓わら)」
ふっか「(夢と現実がごちゃごちゃになってるのかな、わら)」
寝ぼけたまま俺はドアを開ける
ふっか「えっ、、❓」
するとそこには予期せぬ来客の姿があった
あべちゃん「、、、」
ふっか「えっと、わら」
ふっか「なんか飲む❓」
あべちゃん「いえ、お構いなく」
阿部さんが俺の部屋で座っている
彼は不安そうな表情で俺を見つめたままちょこんと正座をしている
その仕草が先程までの夢の内容と対比されなべとの違いがより鮮明になる
ふっか「足崩して大丈夫だからね❓わら 」
あべちゃん「お気遣いありがとうございます」
あべちゃん「でも、この体勢の方が楽なので」
ふっか「そっか❗️わら」
あべちゃん「あの、やっぱり俺帰った方が、」
ふっか「いや、流石にこんな時間に1人で帰らす訳には行かないよ❗️わら」
ふっか「それに泊まるところがないんでしょ❓わら」
あべちゃん「それは、そうですけど、」
阿部さんの話によると、今日は大手企業の2次面接があったそうだ
そこで面接官に気に入られ23時まで呑みに付き合わされていたらしい
慌てて予約していたビジてるホテルに向かうも、何らかの手違いで部屋が取れていなかったらしく
終電を逃し途方に暮れて歩いていた所偶然にもこのアパートにたどり着いたそうだ
ふっか「(なんで阿部さんが俺の家知ってるんだ❓)」
ふっか「(しかも部屋番号まで)」
ふっか「(誰かに聞いたとか❓)」
ふっか「(もしくはやっぱり阿部さんは)」
あべちゃん「ごめんなさい、やっぱり帰ります」
難しそうな表情をする俺を見た阿部さんがその場を立ち上がろうとする
ふっか「ごめん困っては無いから❗️わら」
ふっか「ちょっと考え事してただけ❗️」
あべちゃん「そう、ですか、?」
ふっか「うん!まあとにかくさもう少しリラックスしてくれていいからね❗️わら」
あべちゃん「ありがとうございます」
あべちゃん「そういえば深澤さんは仕事でこちらに来られたんですか?」
阿部さんが気まずい雰囲気を変えようと話題を振ってくれる
ふっか「ううん子供の頃からずっとこの辺りに住んでるよ」
ふっか「今は一人暮らしだけど実家がめっちゃ近いからたまに親が顔出しに来るんだよねわら」
阿部さんがうんうんと相槌をうつ
ふっか「阿部さんは?」
あべちゃん「俺も県内です!」
あべちゃん「ここからだと電車で30分くらいですかね、?」
ふっか「へぇーそういえばさ阿部さんって兄弟居るんだっけ?」
あべちゃん「居ますよ弟が1人」
あべちゃん「俺が就活中で面倒を見てあげられないので、今は親戚の家に預けてます」
あべちゃん「預けてると言ってももう19歳なんですけどね笑」
ふっか「弟、、」
俺の呟きを聞いた彼が言葉を付け足す
あべちゃん「俺の両親亡くなっちゃってるんです」
あべちゃん「父は俺が幼い頃に母は5年前ほど前に病気で」
ふっか「そうだったんだ、 」
阿部さんは自分の胸の内を話始めた
俺は彼の話を黙って聞くことにした
彼がそれを望んでいる気がした
あべちゃん「母はとても教育熱心な人でした」
あべちゃん「父がなくなってお金も無いはずなのに俺に色々な習い事をさせてくれました」
あべちゃん「俺も母の期待に応えようと必死でした」
あべちゃん「俺は母が作った物を食べて、母が進めた学校に通って、母に認められた人とだけ関わりを持ちました」
あべちゃん「母は俺に対して厳しかったのですが、対象的に弟に対しては放任的で、弟からすればそれがとても気楽だったみたいで」
あべちゃん「弟は俺に全てを背負わせてしまった事を気にしてるようですが、当時の俺は辛いなとか嫌だなって感情は全くありませんでした」
あべちゃん「それが当たり前だったから」
あべちゃん「俺の全ては母で形成されていたんです」
あべちゃん「でもその母が亡くなってしまってようやく気がついたんです」
あべちゃん「自分に何も残っていない事に」