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元貴side
結成当時から想っていたりょうちゃんと付き合って、毎日幸せに暮らしていこうと決めて、
もうすぐ1年記念日だねって時。
リハ中に胸が痛くなった
あまりの痛みに息ができなくなって
気付いたら床に倒れ伏していて
気付いたら病院のベッドだった
目覚めて一言目にお医者さんの先生に言われたこと。
“大森さんは心臓病です”
“余命は1年です”
りょうちゃんには負けるけど顔立ちの整っていた先生
一瞬でも気を許した俺が馬鹿に思える程、
その事実を認めたくなかった
なんで俺が?
なんかしたか?
折角りょうちゃんと一緒になれたのに
もう置いて行けというのか?
あんまりだ。
神様は俺を虐めるんだ
りょうちゃんは泣きながら謝った
自分のせいだと。
俺は、違うと伝えた
そして、最期の日まで俺をりょうちゃんで彩ってほしいと言った
紛れもない本音で。
死にたくないけど、
まだりょうちゃんと一緒に居たいけど
しょうがないから、
もしほんとに死ななきゃいけないなら、
最期に見るもの、感じるもの、香るものは、りょうちゃんがいい。
涼架がいい。
迷惑かけるかもしれないけど、
俺は涼架の傘の下で、終わりたい。
どうか、よろしくね。
ごめんね。