テラーノベル
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猫可愛い。
でも犬派です。
あでも犬猫どっちもアレルギーです笑
注意
nmmn
青桃
青→桃視点
…………
青
同じ生活、同じ業務をこなすだけ。
おもしろみのかけらすらない。
社会を回す歯車として、
毎日パソコンとにらめっこして、山のような仕事に追われる日々。
それでも頑張れたのは、片想いをしているないこがいたからだ。
たまに目が合って笑ってくれるだけそんな些細な事が嬉しかった。
仕事の相談をされれば一日中機嫌が良かったし、廊下ですれ違えばその日は少しだけ足取りが軽くなった。
もちろん、この気持ちは誰にも言えない、ないこにも。
言うつもりも更々なかった。
ただ遠くから見ているだけで十分だった。
――十分だったはずなのに。
……
気分で始まる会社の飲み会の帰りだった。
夜風に当たりながら駅へ向かっていた俺は、偶然見てしまった。
ないこが誰かと並んで歩いている姿を。
親しげな距離に 幸せそうな横顔。
嫌でも理解してしまう…彼氏だ。
確証なんてなかったけれど、一目でそうだと誰が見ても分かてしまう。
胸の奥がずしりと沈む。
まるで大きな岩がのし掛かったみたいに。
青「……そうよな」
思わず言いながら苦笑してしまう。
確かにあんなに優しくて可愛くて頑張り屋なないこに恋人がいないわけがない。
最初から勝負にもなっていなかった。
そんなとき、
黒猫が一匹、俺の前を横切った。
つやつやした毛並みを夜の街灯に照らされながら、悠々と歩いていく。
俺はそれをぼんやり眺めて、
青「俺も猫やったらなぁ……」
と、小さく漏らしていた、
猫だったら。
好きだなんて言わなくていい。
隣にいる理由もいらない。
ずっと傍にいれる。
ただ甘えて、撫でてもらえる。
なんて…そんなくだらない妄想をしてしまう自分に笑えてくる。
足も重く、家へと帰り
こびりついた可愛すぎるほどのピンクを洗い流すようシャワーを浴びる。
そして、自暴自棄になり眠りにについていた。
…………
翌朝
カーテンから漏れる日に照らされて目が覚めると、やけに体が軽かった。
違和感を覚えつつも体を起こす。
ふと自分の手に視線を移すと、
手がない、指もない。
今視界に写っているのはかわいらしい、ぷにぷにしたぴんくの肉球。
やけにリアルな夢でも見てしまっているんだろうか、
夢だと思いつつも鏡で自分を確認する。
けれど、鏡に映ったのは昨日見た黒猫そのものだった。
青「にゃあ!?」
黒くてつやつやした毛と、青い品のある目。完全に猫だ。
声をあらげても、
出てきたのは情けない猫の鳴き声だった。
理解はできないし、眠たいし、もうなにがなんだかわからない。
別に猫でもいいか…
いや待て待て、
なに諦めようとしてんねん。
会社は?
休む?スマホ使われへんけど。
元に戻る??
考えるべきことは山ほどあった。
焦りと、不安を抱えていたはずなのに…
なのに
諦めたわけじゃない、人間に戻りたい。
でも、今日は猫のままがいい。
気が付けば俺は走っていた。
向かう先は一つ。
『ないこ』の家だった。
……
マンションの前にたどり着いたとき、公園の時計は6時30分を指していた。
間に合ったのか…
考えているときないこがマンションから出てきた。
桃「あれ?」
俺を見るなりないこは足を止める。
それだけで心臓が跳び跳ねた。
猫だけれど、
間違いなく跳ねた。
ないこは俺に近づいてゆっくりと抱き上げる。
青「うわっ、かわいい」
頭を優しく撫でられる。 優しい力加減にないこの冷たい手先。
正直なところ幸せすぎて死ぬかと思った。
桃「どこから来たの?」
青「にゃぁ」
桃「一人?」
青「にゃあ」
桃「仕事行かなきゃだからなぁ」
せっかく、ないこと話せているのに、にゃあとしか返すことができない。
それが悔しくて仕方がない。
ないこは困ったように笑って、それから会社へ向かっていった。
俺はその背中を見送る。
帰ってくるまで待とう。
寂しい。
なんてキャラでもないことを言いそうになって、飲み込む。
まぁどうせにゃあとにしか聞こえないんだろうけど。
そのまま公園の近くあったベンチの上で瞼を閉じて、眠ってしまった。
目を開けるとさっきまで明るかった空はなく、反対に暗く夜になっていた。
結構な時間寝てしまったらしい。
瞼を開けると、
桃「よかった……」
内心驚きまくり、ビクッと体が震える。
けれどないこのそのきれいなぴんくの瞳が 心配そうな目をしてくれていて嬉しかった。
桃「ずっとここにいたの?」
にゃーとしか言えないけど、そうだと伝えるために鳴く。
桃「お前、何も食べてないでしょ 」
そっと抱き上げられる。
真冬なのにもかかわらず、ないこの体温は温かい。
胸の奥が痛くなるほど。
ないこそのまま俺を連れてマンションへ、部屋へと入った。
キャットフードがないからといい刺身を俺に分けてくれた。
ないこが、一番食べたいはずやのに。
水も置いてくれて、風呂にもいれてくれた。
ひとしきり世話を終えたあと、ないこ はベッドへ倒れ込んだ。
ないこを支えていた糸がちぎれたように、 どさり、と。
見ているだけで胸が苦しくなるほど疲れた顔だった。
桃「……疲れたなぁ」
ぽつりとはいたその言葉をしっかりと受け止める。
それから俺に語りかけるように話し始めた。
仕事が上手くいかないこと。
業務が残りすぎて、まともに寝れないと。
上司に理不尽なことを言われたり、 気持ち悪い視線を向けられること。
誰にも相談できないこと。
全部、 全部、 吐き出すみたいに。
俺は聞いてあげることしかできない。
上司の話を聞いた瞬間、今すぐ顔面を殴り飛ばしたくなった。
人間なら、 今人間なら。
大丈夫やって言えたのに。
俺は知ってるから。
ほんとは定時には自分の仕事は終わってて帰れるのに、残ってる人がいるから。
なんて言って業務を手伝ってることも。
つらくても笑顔で誰にでも紳士に接することも。相談できる相手なんかいないことも。
誰よりも知ってる。
そう言えたら良かったのに、俺には言う権利すらもない。
相談聞いてあげれんくてごめんな、気使われへんくてごめん。なにもしてあげられへんくてごめん。上司の事も守ってあげれへんくてごめん。
好きやでないこ、ずっと好きやねん。
ないこは涙で溢れて、眠ってしまった。
桃「ま、ろっ…、」
名前を呼ばれて、また情けなくなってしまう。
返事してあげられたら、その頭を撫でてあげられたら。
意味がないなんて知ってるのに、
青「にゃぁ、」
精一杯声を上げて返事をした。
情けない俺の名前を読んでくれてありがとう。
―あぁ、人間に戻って好きって伝えたいなぁ。
…………
桃
朝、目を覚ました時だった。
いつもなら目覚ましの音にうんざりしながら起きるのに、その日は妙な違和感で目が覚めた。
温かい何かがある。
そしてなによりも重い。
俺の体の上に何か乗っかっている気がする。
でも確実に布団の中に何かがいる。
昨日拾った猫かとも考えたが猫にしては重すぎる。
桃「重っ……」
昨夜は泣き疲れて、そのまま眠ってしまったのだろう。
何もかもそのまんまだ。
とりあえず起き上がって何かを確認しようとした瞬間だった。
布団の中でもぞっと何かが動いた。
桃「え…?」
恐る恐る布団をめくる。
覚悟を決め布団を勢い良く剥がすと、そこいたのは…
まろだった。
いやでも夢かもしれない、現実なわけない。
そう思いたいのに、毎日顔を会わせて、ずっと一緒に働いて来た、
そしてなによりも密かに思いを寄せて、今もなお好きなこの顔を見間違えるわけがない。
綺麗な青色の瞳とつやつやした青髪。
桃「…ま、ろ?」
名前を呼ぶと、まろは目を見開いて、驚きを隠せる様子もなかった。
二人ともの思考が停止する。
数秒後
青/桃「うわああああああああああああああ!!!!!!」
盛大な悲鳴が部屋中に響いた。
まろも急いで飛び上がる。
桃「ちょちょいまち!なんでいんの?!?猫は?!」
青「なんでもと戻ってんの!?」
桃「はぁ?なんの話?!てか猫は?!」
青「猫は俺!!」
桃「はぁぁぁ?この期に及んでふざけたことゆうな!!」
青「ほんまやって!!」
二人揃ってパニックを起こしていた。
……
事情を聞けば聞くほど意味が分からない。
昨日の黒猫がまろだったらしい。
本人も猫になった理由は分からないそう。
気がついたら猫は、気付いたら人間に戻っていた。
意味不明すぎる。ディ○ニーかなんかなの??
そんなことよりも一つだけ大問題があった。
俺は昨日、今までを全て 話した。
猫相手だからなんでもいいかと 泣きながら、 愚痴も、 弱音も。
そしてなによりも、
「まろ……」
昨日の俺は完全にそう呼んだ。
まろに助けてほしくて、愛してほしくて。
何度あの上司の汚くて吐き気がする手が、動きがまろだったら良かったんだろうって何回考えたことか。
身勝手なくせに、一丁前に甘える。
ごめんねまろ。
申し訳無さが溢れてしまい涙が出そうになったときまろが、口を開いた。
青「あ、てかごめん…
彼氏おんのにほかの奴あげたら怒られるのないこやんな。
もう出るから安心して、」
ホントに…こんなときまで冗談言って、慰めてくれるんだな。
まろは優しいなぁ。
その優しさが嬉しくて、言葉にする
桃「ありがと…まろが笑わしてくれるから助かるよ。
そのジョーク面白い笑」
なんて言って笑うとまろは、すごい顔をして俺を見た。
青「ジョ、ジョーク?
がちで、ゆうてんねんけど。
ないこの彼氏さん怒るやろ?」
桃「彼氏ジョークいいって笑笑
いないから、嘘でも傷付くて笑」
青「え?」
桃「ん?」
青「ないこ飲み会の帰り、男の人と仲良さそうに歩いてたよな?彼氏じゃないん?」
桃「んーあぁ!あれは友達ね?
高校ん時の友達。たまたま会ったから帰っただけ」
そう言って見せると、まろは小さく息を吐き、肩を下ろす。
青「ほんま…よかったぁ。」
桃「なにが?」
青「ないこに彼氏おらんくて、」
桃「……はぁっ?!」
思わず声が裏返る。
まろはなに言ってんだ??
つまりはなにが言いたいわけ?
聞こうとしているのに声が出ない。だって、ほんとに『そう』なら、嬉しさで涙が止まらなくなるから。
青「やっと片思い終了、今度はちゃんと思い伝えるわ。」
嬉しい。この後の展開がもう読めているから。
きっとまろも俺のことを好きだって思ってくれてるんだろう。
でも…またまろに言わせんのか?
好きだってまろが言って終わるのか?
俺だって…
青「ないこ…俺」
そう言うまろの口をキスで塞ぐ。
青「っ…は!?」
桃「っ俺の横空いてるから……ど、どうですか、」
恥ずかしさが急に自分を襲い、熱を帯びた顔を隠す。
そんな俺を見て、まろは目を細めて笑った。
青「っ笑笑可愛すぎな?ないこ 」
桃「なっ~~、」
青「でも」
そこでまろが区切り、何?と聞き返そうとした時、腕を引かれ、自然と唇がまろに触れていた。
長いキスのせいで、息の仕方も忘れる。幸せが過ぎる。
桃「っちょ!」
慌てる俺と反対にまろはさっきのお返しと言わんばかりの顔をしていた。
青「ゆうなら、照れ隠しさんとゆって!」
桃「うっ……」
好きの2文字なのに。
恥ずかしいなんてばかみたい。
桃「す、す…す、」
青「す?笑」
桃「す、…き、」
青「そんなにはずいか?笑」
桃「当たり前だろっ!」
あぁもうっ、
俺がしたらきもいじゃん。
でも、まろはそんなことなさそうに幸せそうに笑っていた
青「真っ赤やなないこ笑」
桃「うっせうっせ!!」
多分神様の気まぐれで、俺たちを結んでくれた。
猫のおかげだな、
次の日の会社で、まろは俺の話を聞いて、例の上司をぶん殴って社長室に呼ばれていた。
その時まろは俺クビかもなんて笑っていたから俺は頭をチョップしてやった。
「辞めるときは一緒な」
って言ったらまろは喜んでいた。
まぁでも、
結局は上司がクビになったそう。
『撫でてあげたい』
…………
うぃ、6月だねぇ。
明け方の4時くらいから書き始めてがんばりました。
ねこちゃんになってみたいね。
朝枠見てくるねんばいちゃ
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コメント
2件
え、???アレルギー一緒なのにさらに運命感じてるʬʬʬʬʬʬʬʬ 私も犬猫アレルギーだけで大好き😖💞 猫になってゆきちゃんの家に凸りたいです((((辞めなさい) やっぱ両片思いって美味い!
ああ、もう、すごく良かったです……! 猫になってないこのそばに行くっていう発想が可愛すぎますし、青くんの「にゃあ」しか言えないもどかしさが切なくて。ないこが涙ながらに愚痴をこぼすシーンは胸がぎゅっとなりました。最後の両片思いが成就するところ、最高すぎて声が出ました。猫さまさまですね!