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第3話 酔いと本音と派手な危機】
──夜。
任務帰りの疲れを取るため、宇髄と○○、そして彼の嫁三人は、こじんまりとした料理屋に集まっていた。
「ほら、○○。今日はお前も飲め」
「いや、私そんなに強くないんで……」
「大丈夫大丈夫!甘いやつにしとくから!」
とまきをが笑顔で勧める。
差し出された透明なグラス。
一口、二口──あっという間に、○○の頬はほんのりと赤くなっていく。
「……あれ?なんか、ぽわぽわする……」
「おやおや〜?早くない?」と須磨が首をかしげる。
「もしかして、酒弱いの?」雛鶴が興味津々に身を乗り出す。
「弱く……ない……けど……」
──その瞬間、○○は宇髄の隣にずいっと近づき、テーブルに肘をつきながら彼をじっと見上げた。
「宇髄さんって……意外と顔、かっこいいですね」
「お、おい」
「いつも派手派手うるさいけど……顔は、ずるいくらい、整ってる」
店の空気が一瞬止まった。
嫁三人が同時に「ひゅ〜〜〜」と囁き合い、宇髄はわずかに目を見開く。
(……やばい。これ、理性持つか?)
「もっと、近くで見てもいいですか?」
○○が自然と身を寄せる。
髪からほのかに香る甘い匂いが、宇髄の鼻をくすぐった。
「お前……酔ってんだろ」
「酔ってないです。ちょっと……宇髄さん、瞳の色……綺麗」
──その距離、あと少しで触れるほど。
宇髄の心臓はやけに早く打ち、喉が乾いた。
このままでは──
「はいはい、二人とも距離〜〜!」
まきをが割って入り、須磨と雛鶴が○○を両脇から捕獲。
「○○ちゃんは私たちの可愛い子だから!」
「そうそう、宇髄様には渡さないよ〜」
「……え、俺の立場は?」
笑い声と賑やかな空気が店に戻る。
しかし宇髄は、先ほどまでの距離感を忘れられず、妙に落ち着かなかった。
──夜が更ける帰り道。
酔いが冷めかけた○○が、「さっき、なんか変なこと言いました?」と首を傾げる。
宇髄はわずかに口元を上げ、「覚えてねぇなら、いい」とだけ返す。
その横顔を、○○は不思議そうに見上げた。
今回少なくてすいません💧
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コメント
12件
『派手柱に目をつけられました。』トータル1000いいねありがとうございます🥹💖『初めましてが''金貸せ''でごめんなさい』の方も1000いいね目指してます‼️よければいいね押しちゃってください𐔌՞ ܸ. .ܸ՞𐦯
めっちゃ好きです🥹フォロー失礼します🙇🏻♀️💕︎