うぉっしゃーーーーーーー
(朝の万事屋。銀時が寝ぼけながらコーヒーを飲んでいる)
銀時「……んあ〜。彩音、新聞まだかぁ〜?」
(ドアがガラッ)
神楽「知らねーヨ、朝からいないネ。」
新八「珍しいですね、寝坊でもしたんでしょうか。」
(その時、玄関の方から「わふっ!」と小さな鳴き声)
銀時「……ん?」
(振り返ると、ドアの隙間から小さな白犬がちょこんと顔を出す)
銀時「なんだコイツ……」
(犬の首に“あの見覚えのある首輪”が光る)
銀時(目を細めて)「……おいおいおいおい、嘘だろ。」
(銀時が犬を抱えてソファに座らせる)
銀時「まさかとは思うけど……彩音、だよな?」
犬彩音「わふ……(コクリ)」
銀時「マジかよ……首輪、間違いねぇし。」
新八「銀さん、その犬どうしたんですか?」
銀時「あぁ、えーと……迷い犬。名前は……あー……サイ」
神楽「安直すぎるネ!!!」
(犬彩音、銀時の足元に寄り添って座る)
新八「なんか懐いてますね……」
神楽「銀ちゃんの臭いが好きアル?」
銀時(目をそらし)「……まぁ、そんなとこだろ。」
(みんな寝静まったあと、銀時が犬彩音を撫でながら)
銀時「……どうしたんだよ、お前。」
犬彩音(クンクンと鳴いて、銀時の膝に頭を乗せる)
銀時「おいおい……犬になった途端、随分甘え上手じゃねぇか。」
(犬彩音、銀時の手をペロリと舐める)
銀時(少し笑って)「……お前が犬になっても、やっぱ彩音なんだな。」
(静かに頭を撫でる)
銀時(小声)「早く戻ってこいよ。……心臓がもたねぇ。」
(神楽と新八が犬彩音に「芸を教えよう」と大騒ぎ)
神楽「お手アル!」
犬彩音(しぶしぶ手を出す)
新八「賢いですね!ほんとに彩音さんみたい!」
銀時(内心)(だからそうだっつってんだろ……)
(犬彩音が銀時の袖をくわえて外に引っ張る)
銀時「どした?」
(連れて行かれた先は、彩音の家)
(そこに謎の敵が登場)
敵「ようやく見つけたぞ、彩音。」
銀時「……犬に何言ってんだテメェ。」
(犬彩音、銀時の前に立ちふさがる)
敵「その首輪が証だ。力の封印は不完全らしいな。」
銀時(舌打ち)「……やっぱそういうオチかよ!んだよ力の封印って!この首輪は俺がつけたやつだっつーの!」
(敵の攻撃から銀時をかばう犬彩音)
銀時「バカ‼︎無茶すんな‼︎」
(強い光に包まれ──犬彩音の姿が人間に戻る)
彩音(肩で息をしながら)「……やっぱり、守られてばっかじゃ性に合わねぇな。」
銀時(微笑)「おかえり、彩音。」
彩音(少し照れながら)「……ただいま。」
(再び並んで敵に立ち向かう二人)
(敵撃退後、屋台で休憩)
神楽「犬だった彩音が戻ったネ〜」
新八「もうあの“お手”見られないの残念です!」
彩音(真っ赤)「忘れろ‼︎」
銀時(ニヤリ)「いや〜、犬の時の方が素直で可愛かったなぁ〜」
彩音(拳を構えて)「言ったな‼︎」
銀時「殴んなってお前、犬の時より強いんだからよ」
ふいー
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