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「うわ~。砂漠が燃えまくってる」


もはや慣れたもので酔う事もなく、物語にダイブならぬ注がれる系突入法も難なくこなせるとは思っている。

しかし、ジャリジャリの砂の中に落ちて、なおかつ高温で燃えている光景を目の当たりにすりゃあ、悪態ぐらいつきたくなるものだ。


「そういうのはツッコんだらアウトだぜ。ウフッ!」


相変わらず不気味な笑いを漏らすヴェインも通常運行だ。

なるほど。こういうのはスルーに限るって事だな。


「ピロロン!」


未だ、コミュニケーションが取れないエイリの電子音チックな声に反応すれば、見知ったモンスターがこちらをうかがっていた。


「現れたなワームドX!」

「よ~し。ここは俺が…」


意気揚々とヴェインは歩みを進めた。


「ヴェインが先発するのがお決まりになりつつあるな」


バックは静かにつぶやいた。


「行くぜ!ウフッ!」


“シュジンコウニヤラレタカッタ!”


突然、ワームドXが言葉を発した事に驚きを隠せず、ヴェインは思わず立ち止まった。

そして、彼目掛けて一目散にダッシュを決め込むワームドX。

ヴェインは寸前の所で横に飛び難を逃れた。


「急に突進してくるとか反則だぜ!ウッ!」


ヴェインはダメージを受けているはずはないのに気絶した。


「お~い!ヴェインしっかりしろ!」


バックは彼に駆け寄ろうとした。しかし、


ガルルルッ!


ワームドXの威嚇で思わず立ち止まる。

今度はモンスター言語だ。さっき、人言語に聞こえたのは間違いか?

バックは背中に伝う冷たい汗を感じながら心臓を落ち着かせた。


というかこのワームドX鼻息荒すぎじゃねえ?

すでに気迫で負けそうだ。


「所詮、俺はモブだしな…」


肩を落とすバック。その前に飛び出したのは、三角頭の宇宙人…。


「エイリ!」


バックは思わず叫んだ。


「ピロロン!」


高く触手を振り上げるエイリ。


やっぱり、何言っているか分からん。


「まさか、お前が戦うのか?」

「ピロロン!」

「無理はやめろよな。モブなのはエイリだって同じだろ?」


バックの返答にエイリは専用銃を取り出す事で答えた。


くっ!覚悟は決まってるんだな!


「そういうことなら僕に任せて!」


モブの覚悟に水を差すような、のほほんとした声が響いた。

緑頭のセイがよぎったが、声の発信元はかわいらしい小動物、ファンだ。


「姿が見えないと思っていたら突然現れるんだな。お前…」

「まあまあ、話は後でね」


キュキュン!


ファンは謎の踊りを展開した。その動きに合わせてエイリの周囲に虹色のオーラがまとわりつく。


「エイリへの力の授与か!」


いつの間に目を覚ましたのかヴェインは驚いた事を上げた。


「一体どんな力が?」


バックも興味深々であった。

一同はエイリの動向を見守った。

だが、一向に進展を迎えないのであった。


どういうことだ?

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