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その目はとても綺麗だった。綺麗な青色に飲みこなれそうな黒色。爽やかな顔。髪型。体が熱くなったのか汗をかいている。もう全部が好きなんだ。俺も付き合いたい。それで陽が幸せになれるなら。
日陰「うん。いいよ」
陽「ありが…と(;;)」
日陰「!?ええ!なんで泣いてんの?大丈夫?!」
陽「うん。嬉し泣きって言うやつ?」
日陰「そっか」
陽「ねぇ。恋人ってどこまで良いの?」
日陰「え?」
陽「例えばさ、一緒に行動するとか同じことするとか」
日陰「…いいんじゃない?賛成(?)だよ」
陽「そっか。良かった」
なんで、そんな悲しそうな表情をしてるの?いまにでも泣きそうな目を細めて俺の顔を見る無いなや何か覚悟したような目をして。
陽「もう帰る?」
日陰「確かに、そうだね。片付けとかもあるし……」
もう1回来た道を戻ってる時に陽が言った
陽「あっ!スマホ置いてきちゃった取ってくる!」
日陰「え?うんわかった」
陽「すぐ戻る!」
思いもしなかった。あいつか死ぬなんて。飛び込み自殺らしい。行動を振り返って見れば思い当たる節が幾つかあった。
日陰「どうして?また……救えなかった…。」
陽「……」
もう疲れたな。最愛の人の前でも作ってんだから。楽になれるかな。
あの時。もう生きる希望も失った。早く死にたかった。トラウマを抱えて生きるくらいなら、フラッシュバックするなら死んだ方がマシだ。
陽「…ごめんね」
嗚呼。これが死ってやつ?なんだ。苦しくないじゃん。このまま行方不明になってニュースにあがってもみんな他人事みたいにスルーしていく。
走馬灯が見えた気がする
大事な人に大事な場所
陽(良くも悪くもなかったかな……)
悔いはなく俺の人生は終わった