テラーノベル
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俺たちはまず、どう動くか決めることにした
ut.『朝とか昼より、就寝時間の方がええよな。バレにくいし』
sha.『そやな、でも、暗いのが問題や…ライトでも持ってくか』
俺は暗闇の中はもう慣れている。けれど何故か嫌な予感がして、提案してみた
ut.『シャオちゃん暗闇慣れとるやろ?なら別にええんちゃうか。荷物になるだけやし』
そして、任務にはちゃんと集中する鬱先生が言うのだから大丈夫だろうとライトは持って行かないことにした
そのまま、どうゆう動きで近づくか、何を使うかなどを決め、グルッペンに報告しに行く
案の定グルッペンからは許可が降りた
けど、俺は嫌な予感がしてならなかった
───
✳︎任務当日/鬱視点✳︎
俺らは最初に、一般兵にバレないよう基地に潜入することにした
けど、横を見てみると少し俯いているシャオロンがいた
俺はそんなシャオロンが心配になり、声をかける
ut.『シャオちゃん…大丈夫?』
そう聞くと、シャオロンはびっくりしたように顔を上げ、返事をする
sha.『えッ?あ、あぁ、大丈夫大丈夫!』
俺は緊張しているのだと思い、シャオロンのことは特に気にせず、先に進んだ
───
✳︎基地の中/シャオロン視点✳︎
何故か目がくらむ。眠いからだろうか
さっき、夕食を食べたのが7時。それからグルッペンの話やら、動きの話やらなんやらで5時間
それでいえば12時過ぎくらい
けど、俺は眠さのせいだろうと、気にせず基地の隠し通路まで来る
そしてそこで鬱先生と話していたプランAを遂行する
俺は基地の裏庭の隠し通路から
鬱先生は引き付け
俺は眠さも体のだるさもあり、早く任務を終え自室に戻りたかった
けど出来るだけ気を抜かないように、慎重に隠し通路を通る
隠し通路から見える基地の入り口の方には、鬱先生が一般兵を引きつけているのが見えた。俺は出来るだけ素早く動くことにした
そして、しばらくして基地の中の廊下が見えた
廊下にはずらっと部屋が並んでいて、その部屋番号を確認していく
…208号室
ここにあいつがいる
俺は音を立てないよう、慎重にドアノブを握り回す
が、その時だった
頭に激痛が走った
sha.『ぁ”ッ、』
いつもなら暗闇でも良く見えるが、何故か見えなかった
a.『よぉシャオロン。待ってたぞ』
あいつの声だった。けどそれだけじゃなかった
後ろからは何人かのクスクスと笑い声が聞こえてきた。けど顔は見えない
??.『幹部もちょろいもんだな』
??.『盗み聞きされてるのも知らずにさw』
どうやら盗み聞きをされていたらしい。気づかなかった
俺はその場から一旦退避し、鬱先生の方へ行こうと体を起こす。けれど起こそうとした瞬間、体が前のめりに倒れる
ドサッ
背中を抑えつけられた。俺はどうにか抜け出そうと、身を捩る
けどそんな抵抗も虚しく、どうやっても抜け出せない。背中を押さえつける力が強まっていくにつれて息が浅くなっていく
sha.『はッ…ッ、』
なんでこうなるんだろう
答えはわかってる
俺が弱いから。情けないから
そんなのもうとっくに分かりきってることなのに。なんで俺は諦めないんだろう
ここで今、手放してしまえばすべてが楽になる
みんなに迷惑も心配もかけずにすむ
俺はそんな考えに抵抗せず、そのまま体の力を抜いた
───
✳︎⁇時間後✳︎
もうどれだけ時間が経ったかわからない。身体中を殴られたり蹴られたり、手も足もほとんど感覚はない
a.『なにも反撃しないの〜?弱虫がよw』
??.『幹部のみなさんも困ってるだろぉね、こんな厄介者がいて〜』
痛い。苦しい。辛い
けど抵抗したって苦しみが増すだけ
意識も朦朧とする。声も掠れて出せない
その時だった
物凄い音が扉の方から鳴った
俺はなんとか視線を扉の方へ向ける
そこには冷徹な、深く怒りを帯びた目をした鬱先生が立っていた
鬱先生が動いたかと思うと、他の奴らを容赦なく、手に持っていた拳銃で頭を撃ち抜いていく
そして最後に、aの前まで来ると拳銃を頭に突きつけ、片方の手で首を絞め始めた
a.『あ”がッ、⁉︎な”にしで、ッ…!』
aは苦しそうにもがく。でも鬱先生は力を弱める気配はない
sha.『ぅ、つ”ッ…』
俺は掠れた声でなんとか鬱先生の名前を呼んだ
けど今のあいつには届かなかった
さっきまでの悶えていた声が消え、しんと辺りが静まり返る
目の前では頭を撃ち抜かれたa。そしてそれを冷えた目で見下す鬱先生
俺は鬱先生が消えてしまいそうな気がして、力を振り絞り手を伸ばす
すると、鬱先生は我に返ったかのようにハッとしてこっちに急いで駆け寄ってくる。そして焦った声で俺の名前を呼ぶ
ut.『ッ…シャオロン!』
鬱先生の言葉が全部水の中にいるように聞こえる
次第に意識も遠くなってきて、だんだんと視界が暗くなってきた
sha.『ぅ、せ……せ、』
ut.『めぇ…ま、せッ…、!、』
鬱先生が何か言っている
けど、ごめん
もう聞こえないや
俺はそのまま意識を手放した
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