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大日本帝国 首都『東京』
???にて夜遅くの事だ。
眠る前に水を飲ん飲もうと濃い色の茶髪の青年はリビングに来ていた
彼の目には黒い布が巻かれている。
そんなリビングに先客がいた。
「ん?ノエル?珍しいね……こんな遅くまで起きているなんて……」
ソファーには膝を抱えて怯えている黒色の短髪の青年ノエル 。
「どうしたの?」
「雷が……怖い……」
「雷……?あぁ……」
茶髪の青年 ケイは察した
「雷雨だからね……さっきも落ちてたような……」
「怖い……」
「だそうだよ。ルアン。」
ケイは後ろを振り向きながらそう言った。
そこには右目を眼帯で覆っている焦げ茶の短髪をした青年が立っていた。
「おい。私が降らせている訳ではないぞ。」
「第一、雷とはな…空気中の静電気が……」
「そこまで。ごめんね」
ケイは焦げ茶の短髪の青年 ルアンに謝った
「許す。」
ルアンはそう言った。
「所で、ケイは何しているんだ?」
「ノエルがね。雷が怖いって」
「雷か……」
「稲光も鳴っていたな……」
ルアンはノエルの元へ行くなり、片ひざをついて優しく話しかけた。
「ノエル。ライナは起きているのか?」
「ううん寝てる。僕が……雷怖くて……寝れないの……」
容姿に似合わない幼い口調……
彼 ノエルは身長以外の成長が止まっている
普段は「おれ」と言い、大人びた口調で話す。
寂しい時、辛い時、悲しい時などは「僕」と言う。
「そうか。」
「うん…。僕…雷…怖い……」
ルアンとケイは頭を悩ました。
その時だった。
突然、大きな音をたてて雷が落ちた
「わぁ。今の大きかったね…」
「あぁ。結構近くに落ちたな……」
二人はノエルを見た。
彼は両手で耳を押さえて、涙を必死に堪えて怯えていた。
「ノエル……大丈夫……?」
ケイの言葉に首を横に振るノエル
顔を見合わせるケイとルアン
すると、ケイ何か思いつたのか、口を開いた。
「じゃ、今日はここに三人で寝よう」
「え…いいの?」
「勿論。三人で寝たら、雷も怖くないでしょ?」
「うん!!」
「私は布団を持ってくる。」
ルアンはそう言うと立ち上がり、リビングを後にした
「さ、僕たちは寝る準備をしようか。」
「分かった!!」
ノエルは涙を拭いて立ち上がった。
翌朝のこと リビングに来た橙色が混ざった金髪の青年は驚いた。
そこには椅子に座り淹れたてのコーヒーを飲みながら新聞を読んでいるルアンがいる。
床には静かに寝息をたてて寝ているノエルの姿。
リビングに新たな人の気配に気づいたルアンはシーとリビングへ来た青年に静かにそう言った。
「Je dors alors tais-toi(寝ているから静かに)」
「As-tu dormi ici la nuit dernière ?(昨日はここで寝たんですか?)」
頷くルアン。
「Noel a dit qu’il avait trop peur pour dormir, alors Kei et moi avons dormi ensemble.(ノエルが怖くて寝れないと言っていたからな。ケイと三人で寝たんだ)」
「Où est allé M. Kay ?(ケイさんはどこに行ったのですか?)」
「Ce matin, je suis sorti en disant que j’avais quelque chose à faire.(今朝、用事があると言って出掛けた)」
「Que fait mon frère ici ?(お兄ちゃんはここで何をしているのですか?)」
橙色が混ざった金髪をした青年 ビトリアの言葉を聞いたルアンは「c’est un secret(それは秘密だ)」とイタズラぽく笑いながらそう言った。
兄を見たビトリアはため息をついたのであった。