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私にとって、最も恐ろしいもの。
それはもちろん、自分の中の悪魔だ。
自分が一番怖い。
だから、そんな自分は殺してしまえば良いんだ。
そうすれば、きっと大丈夫になるはずさ。
私は君を殺せるかな? 私は君を殺したいよ。
だって、私は君のことが大好きなんだからね。
だから、殺したくなんかないけど、殺すしかないんだよ。
ごめんなさい。
私は君が好きだけど、憎くて仕方がないんです。
私がこんなに苦しんでいるのに君は幸せそうな顔をして笑っていて。
それが許せなくて。
でも、それでも好きな気持ちは変わらないんです。
私はやっぱり君が好きで好きで仕方なくて。
もう嫌なんですよ。
この気持ちを捨てるなんてできない。
だから、いっそ壊してしまいたい。
粉々にして消してしまいたい。
そう思うのです。
ああ、どうして私は君を好きになってしまったんでしょう? 本当に愛しているんです。
なのに、なぜ私は君を傷付けようとしているのか。
理解に苦しみます。
でも、これが私の愛の形なのです。
受け入れてもらえなくても構いません。
ただ、私に殺されることだけは覚悟していてくださいね。
そう言って彼女は笑った。
「さあ行きましょう!早く!」
「お姉ちゃん待ってよー」
「そんなんじゃ日が暮れちゃうわよ?」
「えぇ!?もう真っ暗じゃん!!」
「ふふっ♪冗談よ」
「ひどいよ〜……」
「ほら、元気出して!まだ目的地まで距離があるんだから」
「うん……」
「よし!それじゃ出発!!」
こうして2人の旅が始まった。
しかしこの時の彼女達は知らなかった。この先に待ち受けているものを……
2人は歩いていた。どこまでも