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5 - 雨音響く夜に【Birthday】/nk

♥

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2023年10月28日

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雨音響く夜に【Birthday】/nk






























nkさんお誕生日おめでとうございます!!













____________














nkside













_雨の中、傘を差して歩く。

暗い暗い夜。





誘蛾灯に照らされ、

アスファルトが煌めいている。




すっかり秋に塗れた気温。


いっそこの耳障りで、心地いい雨音に

打ち消されてしまいたい。そんな夜だ。




今日は10月28日。

俺の目に映る透明な慈雨は、




俺の事を嘲笑っているのか、

それとも可哀想とでも思っているのか。














…そんな俺の行き先は、朱色を纏う彼の家。




LIMEで、


『今すぐ来て!』


というもんだから、

仕方なく向かっている。











_思い浮かぶ情景。



色とりどりの声。明るく暖かい空間。

そんなものが、俺を待っている気がする。

















「…期待なんて、馬鹿みたいじゃん…ッw」










ビニールがひたすらに雨を跳ね返す音が、

何故か微笑んでいるような気がした。


































てか寒…っ









呑気に連絡をしてきた彼は、

窓の外など見ていなかったことだろう。


確認していなかったとしても、

流石に雨の音位は聞こえるはず…、











…一体何に夢中になっているのやら。



そう少し呆れながら、

心の隅の方で期待や喜びが渦巻いているのは確かだ。






暗闇の中、俺の地面を蹴る音と、

うるさい雨の音だけが、


辺りに響いていた。





































_階段を登っていく。マンションの一室。



傘を閉じ、立ち止まり、

ごくん、と唾を飲む。



徐々に高まっていく鼓動に頭がくらくらする。


そんな中で俺は、

指先をインターホンに伸ばした。








_ドタドタと慌ただしい物音。


冷や汗と鼓動が治まっていく。
















nk「_ッいたっ…w」



開けられたドアの衝撃で、

尻もちをついてしまう。












br「あ、ごめーんw」



瑠璃の様に透き通った目をした彼は、

そう言って手を俺に差し伸べる。







br「ほら、早く入りな?」


そのまま背中を押され、

暖色に照った部屋へと足を踏み入れた。










そしてbrの言われるがままに、

リビングの扉を開ける。












_一斉に鳴るクラッカーの音。









「「「「「nk、誕生日おめでとう!!」」」」」









と皆が口に揃えて言う。




胸の奥底から、

喜びがふつふつと湧き上がってきた。






いつの間にか満面の笑みを咲かせ、




nk「ありがとう…ッ!!w」



と口にしていた。







…その後も、6人皆でケーキを食べたり、

いつものようにゲームをしたり。




この身に余る幸せを存分に味わった。






















































___なんて、妄想にも程があるよな、w





感情に任せ、自分を嘲笑う。






壁掛け時計の針は、淡々と時を刻む。


その様を孤独に見つめていた。








後15分程で、時は零時を回る。



悲しさと劣等感が俺を襲う。










「俺が神様というやらに命を授かった日」






その日からずっと、

この世界で生きてきた。


己の人生を好き放題飾ってきた。





今日はそんな記念日だった。









生まれてきてくれてありがとう、って。


生きててくれてありがとう、って。









承認欲求が満たせる唯一の日だった。








「…皆、忘れちゃったのかな…っ?w」






そんなことは有り得ない、

これまでの幸福な記憶がそう否定する。








でも、『祝ってくれないんだ……?w』


『俺の事なんてほんとは…ッ、』




とかいうメンヘラ的な思考を抱えてしまっていることも否めない。






視界はただただ潤むばかり。










自虐的で、かつ絶望感に染まったため息を吐いた。


































それと同時に鳴った携帯に、

思わず目を向けた。



















end_

















__________________



【作者から】






2023-10-28


∗*∘ᎻᎯᏢᏢᎩ ᏴᎥᏒᎢᏲᎠᎯᎩ∗*∘







改めまして、

nkさんお誕生日おめでとうございます!!


この場を借りて感謝の念を

綴らせていただきます()









今ではvvtの動画を観ることが、

私の生活、精神安定剤の一部になっています。


仲間と共にファンを楽しませてくれる姿、

未来に向かって生きていく姿勢、

とても尊敬しています()




本人様に届くことは無いと思いますが、

これからも応援しています。







推しの存在に感謝!!!!

















Riu-

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