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それから数日。
こさめは毎日のように病院へ通っていた。
母親のお見舞いのため――だったはずなのに。
「こさめくん、今日も来てるの?」
看護師に笑われて、
「えへへ〜」と誤魔化す。
本当は、自分でも分かっていた。
会いたいのだ。
あの、ふわふわした空気の人に。
🦈「……あ」
長い廊下の先。
窓際のベンチに、すちはいた。
昼の光が横顔を透かしている。
相変わらず白くて、儚くて、
今にも溶けてしまいそうだった。
🦈「すっちー!」
ぱたぱた駆け寄ると、
すちは少し驚いた顔をして、それから笑った。
🍵「今日も元気だなぁ」
🦈「えへへ、褒められた!」
🍵「褒めてるよ」
隣に座る。
病院特有の静けさ。
遠くで機械音が鳴っている。
でも不思議と、居心地は悪くなかった。
🍵「お母さん元気?」
🦈「んー、めちゃ元気。『暇!』って騒いでた」
🍵「よかった」
すちは安心したように頷く。
こさめはちらりと横を見る。
細い指。
長い睫毛。
笑ってるのに、どこか疲れている目。
ずっと気になっていたことを、つい口にした。
🦈「……すちってさ、どっか悪いの?」
ぴたり、と空気が止まった。
しまった、と思った時には遅い。
すちは少しだけ目を丸くして、
それから困ったように笑った。
🍵「顔に出てた?」
🦈「なんか……しんどそう」
沈黙。
窓の外で雨が降り始める。
やがてすちは、小さく息を吐いた。
🍵「俺、入院してるんだ」
🦈「……やっぱり」
🍵「昔から体弱くてさ」
その言い方は軽かった。
軽すぎて、
逆にこさめの胸がざわつく。
🍵「もう長いから慣れてる」
🦈「……」
🍵「病院、ほぼ家みたいなもん」
はは、と笑う。
でもその笑い方は、
どこか“諦め”みたいなものが混ざっていた。
こさめは眉を寄せる。
🦈「慣れるとか、やだ」
🍵「え?」
🦈「だって病気だよ? つらいじゃん」
すちは少し目を見開く。
そんな風に言われると思ってなかったみたいに。
こさめは続けた。
🦈「こさめだったらやだ。いっぱい苦しいの、絶対やだ」
🍵「……そっか」
🦈「すちは優しすぎる。もっとやだって言っていいのに」
ぽつり。
その瞬間。
すちの表情が、少し崩れた。
泣きそう、とは違う。
ずっと押し込めていた何かに、
急に触れられてしまったような顔。
🍵「……困ったなぁ」
すちは小さく笑った。
🍵「そんなこと言われたら、ちょっと甘えたくなる」
その声があまりにも弱くて。
こさめはなぜか、
胸の奥がぎゅっと痛くなった。
いつも物語終わったあとに言うどうでもいいことのネタが尽きたので
なんか‥私に聞きたいこととか、ありますか?
アンケート的な