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中休み。
私は屋上で二人が来るのを待つ。
「お待たせ、」
みりんの後ろには冬雪がついてきて近くのベンチに座った。
「話って何?」
みりんが改めて聞く。
「あの…ね、私、かいやまりっていう星を救うことになったんだ」
「へぇ~ほんと?」
冬雪はにやにやしながら聞いた。
「ほんとだと思うわよ、こんな真面目に言ってるのだから…」
「そうか…凄いね、どうしてその星を救う流れになったの?」
冬雪は次々に質問を投げていく。
「パールっていうかいやまりに住むうさぎの子が私の家にやってきてさ…そしたら救ってって言うから救うことを決めたの。実際にかいやまりに行ったりしたことがあるの」
「やっぱ宇宙人はいたのか~ロマンチック」
冬雪はワクワクしている。
「私も行ってみたいな┈」
みりんがそう言ってくれた。
今、言わなきゃ…
「あの、それで二人にかいやまりを救うのを手伝ってくれないかな!?」
私はスカートを握りしめ思い切って聞いた。
断られても仕方ない。。
「え、やろやろ!」
「私もやる!」
2人は笑顔で賛成してくれた。
「嬉しい!じゃあ帰り私の家来てね! 」
「「はーい!」」
「ということで!これから一緒に冒険をしてくれるおふたりです!」
私がそう言うと2人はお辞儀をした。
「あたしはパール!このはから色々お話をもらったと思うけど…よろしくね!」
パールは元気に挨拶をした。
「私は冬雪です!これからよろしく!」
「私はみりんです。よろしくね。」
みんなは早速仲良くなってきた。
「そうそう、2人には技診断をやってもらわないとね 」
「わざしんだん?」
2人は首を傾けた。
「これは戦う為に必要な技を診断するの。あなたに最適なのはどれ?って感じで…パール、また技おじさんのところに行くの?」
「ううん、行かないよ。このタッチパネル借りたし、ステッキもお取り寄せしてくれるらしいから!」
お~と3人は口を揃える。
2人がどのタイプが気になってしゃあない。
「ささっ、まずみりんから診断してみて!」
パールはみりんのタブレットを回す。
「一人でいても平気ですか?っか…平気だな」
みりんはポチポチ診断していく。
すると、診断結果がでてきた。
「月タイプ…?」
みりんは少し嬉しそうな顔をしていた。
「みりんらしいねぇ〜」
と冬雪菜は顎に手を当てて言う
「ほんとほんとミステリアスなしっかり者って感じでしっかり適合してる!」
私も頷く。
「次あたしね〜」
冬雪菜も診断を初めて行った。
「雪タイプ…」
「名前に影響されてるね…」
とみんなが苦笑をする。
「でも雪タイプの性格っていうのは好奇心旺盛。冬雪菜にぴつたりじゃない?」
とパールが言う。
「そうなんだ…なんかあたしのためにあるみたい」
冬雪菜はなんだか嬉しそうだった。
「…よし、技も決まった事だしステッキを注文して欲しいの!このはのは…こんな感じ!」
パールは私の部屋にあるステッキを取りだしてみんなに見せる。
「わぁ、凄いね!」
みりんと冬雪菜は目を輝かせた。
「またこのタッチパネルで選んでくれるかな?」
「え〜迷う〜」
4人は顔をタブレットに集めてきゃっきゃっと話していた。
「よし!下準備は終わったから、あとは雑談してよー」
とパールがみんなに声をかけた。
「そうそう…パール。そろそろ学校で修学旅行があるんだ。」
「修学旅行…ねぇ。どこ行くの?」
バールは遠い方をしてみんなに聞いた。
「鎌倉だよ!」
みりんは先程使ったタブレットで検索してみせる。
「ここここ!」
3人に向けてタブレットを見せた。
「歴史の勉強にもなって楽しいとか言ってたけど…修学旅行でも勉強しなきゃ行けないの?」
私はふと今日の先生の言葉を思い出して聞いてみた。
「もちろんよ!「学」問を「修」めると書いて修学旅行だからね〜」
みりんは少し意地悪な顔で言った。
私とふゆなは口を揃えて「えぇ〜」と弱音を吐いた。
「といっても、楽しく学べるのよ、それが鎌倉のいい所なのよ〜」
みりんはタブレットを見ながらそう呟く。
「みりんにとっては勉強も楽しいだろうね」
と冬雪菜は呆れきった表情で言った。
「そうよ?」
当たり前のような表情でみりんは言った。
「いいなぁ、あたしも行ってみたい」
パールは羨ましそうな表情をしていた。
私は少し可哀想だと思ったが学校行事だから仕方ない。
「…パールとはまたどこかでさ、みんなと旅行をしたらいいよ!」
私は少し社交辞令のつもりでパールに言ったがパールは真に受けたようだった。
「…じゃあ計画立てとく!」
「え…?」
私は思わず声を出してしまった。
真に受けたのにももちろん驚いたけどそれが実際にできるなんて思いもしなかったから。
「…ほんとに出来るの?」
「うんっ、かいやまりにとてもいいスポットがあるからね〜」
「私たちも行っていい?」
みりんと冬雪菜はパールに顔を寄せた。
「いいに決まってるでしょ〜少し仲良くなろうということで計画立てちゃうわよ!」
また、修学旅行が終わっても楽しいイベントがあって私は嬉しい気持ちでいっぱいだった。
いつの間にか月日が経過して修学旅行の前日に迫った。
「明日に備えて早く寝るね〜」
私は母とパールにそういい布団の中に潜った。