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死んだと思った?
死んでねーわ、ボケェ。
目を覚ますと、視界は真っ黒だった。
ブラックホールの中。はい詰み。オワタ。
重力が全身を押し潰してくる。立てない。動けない。
これはもう感覚で分かる。
数時間後、私は死ぬ。
……なのに。
右手に、ネギがあった。
「……は?」
何故だ。
何故お前は生きている。
そして私は、天才的な発明をした。
必殺技ゲージ、時間経過でも溜まるんじゃね?と。
よくゲームだと時間経過で溜まってるじゃん。
だからそゆこと。つまりそゆこと。うん、そゆこと。
理論?知らん。
今は思考がブラックホールに吸われているので採用。
そして正直トイレいきたい。
圧で出そう。やめろ。
これじゃあ「回復属性プリキュア(仮)」から「漏らし属性プリキュア」クラスチェンジだ。
それだけは避けたい。尊厳的に。
⸻
ーー1時間後。
必殺技ゲージ【85%】
ブラックホール、とてもしんどい。
胃が潰れる骨が潰れる。
でもネギは元気。
腹立つ。
ーー2時間後。
【95%】
視界がチカチカする。
でも希望もチカチカしてる。
ーーしばらく後。
【100%】
勝ちを確信した。
私はふらつきながら立ち上がり、ネギを掲げる。
「スゴすぎるネギビーム!!!!」
クソダッサイ必殺名とともに
世界が、割れた。
ネギ色の光線がブラックホールをぶち破り、
私は地上へと吐き出される。
脱出成功。
ヒャフウウウウウウ!!!
※ネギ、賞味期限あと1時間。
⸻
必殺技を打ったお陰で無敵。
今の私は、覚醒状態。チート。
今なら怪物達を蹴散らせる。
襲われてる人々も助けに行ける。
何でもできる。
だけどトイレの方がよっぽど大事である。ホントに。
私は過去一早い走りでトイレに行った。
そして間に合った。あー良かったぁ。
世界救う前に尊厳守れた。
んじゃ家に帰るかあ。
と思ったら運営さんから電話がきた。
運営
「何普通に家帰ろうとしてんの?」
私
「…。」
運営
「怪物討伐お願いねェ。」
私
「チッ」
カチッ。
くたばれ。
⸻(結局怪物討伐に行った。)ーー
「私が来た!!!!」
私はそういいながら街に飛び立った。結構調子に乗ってると思う。
そして、
ネギネギビーム連射。
ドドドドドド!!!!
街が、ネギ色に染まる。
怪物吹き飛ぶ。
町吹き飛ぶ。
後片付け?しらん。
「死ね!ロードローラーダァァァ!!」
大量のロードローラーが空から降る。
ギャハハハハハハ! WRYYYYYYY!
これこそ無双!
怪物(弱者)を蹂躙すんの超楽しい!
誰も私には逆らえない!フハハ!
――と、思っていた。
ーーーそう、思っていたのだ。
⸻
その瞬間。
ネギが、フッと軽くなった。
「あ」
覚醒、終了。 ※賞味期限終了。
私はネギを見る。
ネギはただのネギ。
街にはまだ、 怪物がいる。
怪物たちが一斉にこちらを見る。
目がキラリと、赤く光る。
あ、ちょっ。まっ。
咄嗟にパリィしようとした。
が、間に合わない。
ズドォォォォォォォォォン!!!!!!
私は呆気なく吹き飛び、怪物達にボコボコにされた。とても惨めであった…。
それを嘲笑うかのように地面には草が生えていた。草生えるw