” 感情”
それは生きてる中で必要なもの。
人間には必ずある
喜怒哀楽。
この物語は僕が感情を失う物語だ。
昔、小さい頃に誘拐されたことがあった。
幼馴染と遊んでいた時、背後から首を絞められた。
その時、誘拐犯の個性が発動した。
その個性は消失。
体の心に関する物を一つ消失させる。
僕は運悪く”心の感情”を消失した。
医者からも2度と戻ることはないと。
そう告げられた。
悲しくなんてないし、なんとも思えない。
笑うことなんてできっこないし、
毎日ロボットみたいに過ごす。
お母さん、その時ずっと泣いてた。
「笑顔で人を助けるヒーロー」
感情を失った時点で僕はその夢なんて叶わないって確信したんだ。
オールマイトに出会ってから、
個性をもらうまで、
オールマイト)君は…無個性なのか?
デク)…はい。
オールマイト)ヘドロに巻き込まれていた少年を助けたのは君自信だ。無個性でもヒーローはできると。君は確信したんだろう。
デク)僕はヒーローになりたい。でもできないんです。貴方に憧れていた。ずっと。僕には感情がない。笑えない。泣けない。貴方のような笑顔で人を助ける人になりたかった。
オールマイト)…私の個性を継承するかい?
デク)え…。
そこから僕はオールマイトと雄英まで歩んできた。
感情を露わにできない僕はオールマイトとのコミュニケーションは難しかったけど、なんとかここまで来れたんだ。
僕が心優しい少年だって、オールマイトはわかってくれてる。
麗日)いてて…
デク)…大丈夫。
麗日)…!ありがとう、優しいね!
デク)うん…。
麗日)…どしたの?
デク)いや…なんでもない。
スタスタ…
麗日)なんか…笑わなかったな。
僕が感情を失ってからのかっちゃんとは会ってない。
中学も行きたくなかったから行ってない。
家で一人で勉強。
だからかっちゃんにあったらバレるのは仕方がない。
…正直に言う覚悟はできてるんだ。
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