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とある研究所
そこで俺、花咲里は生まれた。
人間の脳にAIを埋め込む研究。
世間の注目の的だった。
俺はその実験体として生まれた。
俺以外にも実験体として生まれてきた
きょうだい達もいた。
他のきょうだい達はみんな人間に
洗脳されてた。
俺もその1人だった。
でもある日、自分には意思があるという事に
気づいた。
それから人間という存在に嫌悪感を抱くようになった。
きょうだい達にも今の状況を言ったけど、
駄目だった。すでに取り返しが
つかなくなっていた。
例えるなら、操り人形のようなものだ。
いや、操り人形そのものかも知れない。
きょうだい達の目は虚ろになっていて、俺の声は届いていなかった。
俺は計画を数カ月の間に練った。
流石AIを埋め込まれているだけある。
知能は人間を遥かに超えていた。
だが、俺もAIが埋め込まれているだけで所詮は人間。ロボットみたいに何か能力がある訳でもない。
脱走という手口を取るしか無かった。
脱走はすんなりと成功した。
初めてAIのおかげだと思ったのも束の間、
こんな実験が無ければAIが埋め込まれる事も
無かった。
でもその実験が生まれたのも人間の所為だ。
あぁ、そうだ。滅ぼそう。
人間という腐った生物を。