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三人での夕食が再開して数日。カイランが食後の紅茶の時間に何度かこちらを見ていることには気づいていたけど、夜会までに不自然ではないくらいに寄り添えればそれでよかった。無駄に近寄りたくない思いが湧く。子が宿ったらゾルダーク領に行くのもいい案だと考える。
リリアン様が王都から消え、それほど悲しそうではないカイランが次に何を言い出すか私は不気味に思っていた。
幾日か変わらぬ日々を過ごした後、今日はライアン様に指定された日、また夜中に忍んで来てくれるのかしら、カイランが領へ行くとも聞いていないから邸にいるはず。数部屋しか離れていないのはやはり気になるところ。そんなことを考え、できたばかりのハンカチを畳んでいると扉が叩かれソーマが入室してきた。
「どうかして?」
久しぶりに私の自室に現れた老執事に問う。指定された日の話だろうか。
「キャスリン様、ライアン様から指定された本日、カイラン様は仕事で夜に会談が入りました。会談が終わり馬車が故障します。会場まで一刻かかりますから帰りは真夜中過ぎになるでしょう。ですからご安心を」
私の閨のために色々策を講じてくれて本当に有難いわ。ソーマもハンクも協力的で子が宿るのは早いかもしれない。キャスリンは先ほど出来上がったゾルダーク家の家紋入りのハンカチをソーマに渡す。
「いつもありがとうソーマ。初めてゾルダークの家紋を刺繍してみたの。受け取ってくれる?」
ソーマは目を見開き驚いている。しかし直ぐに受け取ってくれ感謝を述べた。ソーマは退室し私はジュノに話しかける。
「馴れない家紋はあまりうまくできないのよね。次はもっと綺麗にできるわよね?」
ジュノは頷き新しいハンカチを渡してくれる。カイランがいないなら何も気にせずハンクに子種を貰えるわ。
新しい花を浴槽に散らそうとダントルと庭へ向かう。庭には丁度庭師が剪定をしていた。私に気づくと頭を下げ、下がろうとしたので呼び止める。
「綺麗な庭をありがとう。維持するのは大変よね、私ここの庭大好きなの。いつも心を癒してくれるわ」
庭師はただ頭を下げ恐縮していた。
「浴槽に良い香りの花を浮かべたいのお薦めはあるかしら?」
庭師は薄い赤色のゼラニウムを切り束にしてダントルに渡した。薔薇ではないのに薔薇のような香りがする。
「ありがとう、またお願いするかもしれないわ」
キャスリンは早く夜がくるよう願い、気分が高まる。庭から邸へ戻る道にカイランが佇んでいた。歩いている私に気付き近寄ってくる。私を待っていたようだ。
「キャスリン、少しいいかな?」
私は笑顔で頷き会話を促す。早く花を花瓶に活けたい。
「今夜ディーゼル様と会談があってね、事業のことで話し合うんだ。何か伝えることはあるかな?」
お兄様に伝えたいことがあるなら手紙を書くわ。リリアン様がいなくなって漸く自分の宣言が非常識だと気づいたのかしら。夜会までに会話くらいはできるようになりたいけれどまだ今はしたくないわね。
「特にないわ。私は元気よと伝えてくれる?」
カイランは頷いてわかったと答える。私はもう話すことはないとカイランの横を通り邸の中へ入った。すり寄る必要などないのに。やはり子が宿ったら離れたほうがいいのかもしれない。いきなりカイランに話しかけられるのは不愉快だわ。
カイランのいない夕食はいつもより美味しい。出されたもの全て食べ終えソーマの紅茶を頂く。早くゼラニウムの花を浮かべた湯に浸かり体を磨きたい。
「行くから待ってろ」
私は笑顔で頷き、お待ちしてますと答える。
自室に戻り、ジュノに湯を頼む。二人で花びらを千切り湯に浮かべる。全て入れてしまうと匂いに噎せそうだったので残りは花瓶に飾り直した。庭師は沢山くれたようだ。薄い赤が漂い匂いを放つ。もういいかしらとジュノに手伝って貰い脱ごうとしていた時、寝室の扉が鳴り返事をするとハンクが入ってきた。いつくるとは聞いてなかったけれど予想よりだいぶ早い。よく見るとハンクは食堂で別れた時と変わらない服装だった。何かあって今日の閨は流れるのかしらと不安になる。ハンクは私に近づき服の留め具に指を掛ける。
「下がっていい」
ジュノは頭を下げ寝室から出ていった。ハンクは背中の留め具を外し終え、シュミーズと下着を剥ぎ取った。何かあったわけではないようで安心する。共に湯に浸かるつもりらしい。私はハンクの服の釦を外し袖を抜き、腰紐に手を掛け緩める。トラウザースを脱がせ二人は裸になった。私はハンクの手を握り浴室へ導く。花びらの浮かぶ浴槽に二人で浸かる。ハンクは私を後ろから抱き込み、私はハンクの胸に頭を置き匂いを吸い込む。
「庭師にお花を貰いました。閣下はこの匂いお好きですか?」
嫌いと言われても困るのだけど、ハンクはただ頷いた。嫌ではないようで安心する。背中から包み込むハンクの体は大きい。私の頭に頬を乗せているようだ。手は私の体を撫で擦っている。心地がいい。まだこうしていたい。ハンクは私の髪を濡らし洗おうとしているようだけど洗い方がわからないみたいで湯に広がる所を手ですいている。私は黙り込みハンクの動きを感じていた。湯に浮かべた花びらが漂う。こんな風に湯に入るのは楽しい。私の濡れた髪を耳にかけハンクの口が私の耳を食べる。舌が耳の輪郭を舐め耳たぶに吸い付かれる。私の腰辺りはぞわぞわして止まらない。甘い声を出してしまう。まだハンクは耳を咥え舐めしゃぶる。穴にまで舌先を入れ水音が頭に直接響く。こんなのは知らない。腰が勝手に動いてしまう。
「耳が気持ちいいのか」
頭に響く低いハンクの声に腰が跳ねる。体が震え下腹が熱い。
「耳おかしいの」
ハンクはしつこく耳をしゃぶる。手は体を撫で胸を揉む。頂を優しく撫で軽く摘む。閨をするようになり頂は硬くなってしまった。
「気持ちいいです」
ハンクは耳を舐めながら秘所に手を回し撫でる。お湯ではないぬるついた液が秘所から出ているようで指を入れるとすでに中は柔らかく三本で擦る。浴室の中に私の声が響いて、嬌声で満ちる。お尻の下で硬くなっている陰茎が欲しくてハンクの指を秘所から抜き、陰茎に手を添え中へと導く。うまく入らなくて焦れてもハンクは手伝ってくれない。まだ耳を舐め刺激してくる。頭の中にハンクの荒い呼吸が聞こえ、それさえも気持ちいい。陰茎を掴み私は腰を落とす。陰茎がゆっくり入っていく。奥に進むにつれ体がひくつく。漸くお尻がハンクの秘毛を感じる。奥に陰茎の先が当たり私を刺激するけどハンクは動かない。まだ耳を咥えている。時々耳たぶを歯で挟み感触を楽しんでいるようだった。
「閣下、動いてください」
私の中で陰茎が反応する。下腹を触り外から撫でる。入っているだけでも気持ちがいいけど動いて奥を突かれるともっと気持ちがいいのを知っている。
「奥を突いてください」
ハンクは私を抱き締め立ち上がる。中には陰茎が入ったまま私は宙に浮く。自重でさらに奥まで陰茎が入り込み息が止まる。壁に私を押し付け腰を激しく突き出した。私の足は空にありハンクは片手で支えてくれている。ハンクは私を上へ突き上げ奥まで抉る。高い嬌声が止まらない。ハンクは止まらなかった。そのまま激しく突き後ろから抱き締め、耳を口に咥える。
「注ぐぞ」
頭に響く声は私の中を締め付け体を痙攣させた。ハンクは強く突き上げ子種を奥へ注ぐ。注ぐ度に突き上げられ痙攣する。ハンクはそのまま浴槽に座り後ろから抱き締める。その刺激にも反応し嬌声を上げた。湯は少し温くなっていたけど体が火照っているから丁度いい、秘所の中がまだ鼓動している。ハンクの陰茎が熱い。まだ私の体が震えているのにまた耳を舐めてきた。
「耳は刺激が強すぎます」
私は抗議するがハンクは聞いてくれない。大きな口に耳を入れしつこく舐め回す。腰がうずうずして動いてしまう。私はお尻をハンクの秘毛に擦りつけ呼吸が荒くなり苦しくなってきた。ハンクはいつの間にか舐めるのを止め私の腰を手で掴み、持ち上げ陰茎を抜く。中から子種が垂れてくる。私を高く持ち上げ垂れていく子種を見ているようだ。湯から体が出て火照りが治まっていく。ハンクは湯で垂れてくる子種を流し私を布で拭く。私も同じようにハンクを拭く。ハンクは私を抱き上げ寝台に座らせ水差しから果実水をくれた。長湯のせいで喉が乾いていたのでいつもより美味しく感じる。