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「また一緒にお風呂に入りたいです」
私は水差しから直接果実水を飲んでいるハンクにお願いした。
「ああ」
お互い何も身に着けていない。
「触っても?」
ハンクは水差しを置き私に近づく。座る私の目の前にハンクの陰茎がある。中に入る前と形が違う。私は手を伸ばし触れる。柔らかい、短い、先から子種は出ていない。この前はもう少し硬く長かった。これでは入らない。答えがわからずハンクを見上げる。
「歯を当てずに口に入れてみろ」
私は陰茎を持ち上げ歯を当てないように口に含む、けれど大きくならない。また見上げて答えを求める。ハンクは私の頭を撫でる。
「舌で舐めてみろ」
私は口の中の陰茎を舐める。先を舐めていると少し硬くなった。
「手を動かせ」
以前ハンクがしたように陰茎を握り擦ってみる。先の方は口に含み舐め、手の動きと同じように出したり入れたりして頭を振ると随分硬くなった。ハンクは私の頭を掴み陰茎から剥がす。口から出てしまった。折角大きくしていたのに、と見上げるとハンクが睨んでいた。痛かったのかしら。
「痛くしました?」
眉間の皺を深くしてまだ睨んでいる。歯は当てていないのに。
「指南書を読んだのか?」
なんの指南書かわからなくて陰茎を握ったまま首を振る。もしかして閨の指南書?
「閨の指南書がありますの?」
ハンクはもう睨んでいなかったが変な顔をしている。初めて見る顔。
「読みたいです」
ハンクは答えず、私の口に指を入れ、開けと言うから開くと陰茎の先を含ませる。私の頭を持ち動かすので、さっきのは正解だったと知る。また手を動かして口に入るところまで陰茎を入れる。よく見るハンクの陰茎になった。それでも頭に手が添えられて口を離すことができない。続けて欲しいのかと見上げるとハンクは私を見ていた。また見たことのない顔をしている。少ししか変わってないけど何か違う。下から見ているからかしらと続ける。先から子種が出てきた。口を動かしながら吸うとハンクが強ばる。見上げると私を見つめ笑っていた。気持ちがいいのかもしれない。笑った顔を見ていたくてそのまま口を動かす。子種がまた出てくる。口ではなくて中に欲しい。それでもハンクが嬉しそうに笑っているから止めたくなかった。頭を掴まれ口から陰茎が出る。口の周りは唾液で濡れてしまった。ハンクは私の肩を押す、そのまま後ろに倒れてしまう。私の足首を掴み左右に広げ、ハンクは立ったまま上から陰茎を中に突き入れた。いきなりの衝撃に息が止まる。ハンクの重さも加わり最奥まで陰茎が突き刺さる。目がちかちかして焦点が合わない。ハンクは容赦なく上から叩きつけてくる。その度寝台が大きく鳴る。広がりきった私の秘所へ腰を押し付け回し刺激する。
「閣下!あぁ!ぐりぐりしないでぇあぁ…」
「いいか?」
私は首を縦に振り答える。
「きもち…いぃい…」
足首を片手で纏め陰茎を激しく出し入れする。最奥が潰されて私が跳ねる。大きな嬌声を上げる。何か出ちゃう。上から押すから、出てしまう。
「閣下!漏れてしまっうぁぁとまっってっあ」
ハンクは止まってくれない。出てしまう。こんな寝台で。私は顔を振り混乱する。
「出していい。漏らせ」
酷いことを言われる。でも出していいの?嫌にならないの?ハンクは指先で私の秘所の上を刺激する。私は嬌声を上げ秘所から水を漏らす。中が陰茎を強く締め続ける。ハンクは腰を震わせ子種を注ぐ。奥へ奥へもう入らないのに陰茎で突く。口からは言葉にならない声が漏れ出るだけ。ハンクは注ぎ終わると陰茎を抜いた。私の手足は投げ出され力が入らない。足が寝台から落ちる。動けない、恥ずかしい。私の瞳から涙が流れるとハンクが覆い被さり舐め取りに来る。
「酷いです。私出てしまうって…っ」
ハンクは頭を撫で涙を吸い取っている。
「泣くな。あれは出ていいんだ」
そんなこと言われても信じられない。子供のように漏らしてしまったのに。
「尿ではない。高ぶると出る」
本当に?私は濡れた瞳で訴える。ハンクは笑い、秘所から出た液を指で掬い口に含んだ。本当らしい。私の出した液でハンクのお腹が濡れている。
「閣下のお腹が濡れています。拭いてください」
恥ずかしくてお願いする。ハンクは近くにある布で拭いていく。
「風呂に入るか?」
体か脱力して動けない。身体中がべとべとしても動きたくない。このままでいたい。首を振りお願いする。
「このままでいたいのです。抱き締めてください」
ハンクは私を抱き上げ寝台に乗せ、掛け布を二人に被せ、足の間に私を挟み裸のまま抱き合う。ハンクの鼓動が伝わる。このまま眠りたい。でもカイランが帰る前にハンクは部屋へ帰るだろう。ならば眠る時だけは二人でいたい。顔だけ上げてハンクを見る。口を開けると舌を入れてくれる。お互いの舌を絡ませ合い唾液を啜る。私はそのまま眠りに落ちる。
ハンクは眠りに落ちたキャスリンを確認してベルを鳴らす。少しするとキャスリンのメイドが寝室の扉を開け寝台に近づく。
「風呂の湯を捨てろ。これが起きたらまた入る。アンナリアとライナに手伝ってもらえ」
メイドが頭を下げ出ていくと代わりにソーマが近くに寄る。
「このまま寝る」
ソーマは頷きハンクに伝える。
「今は真夜中です、外は雨が降りだしました」
そうかとハンクは呟く。
「間諜を出せ。昼まで帰らせるな」
ソーマは頷き寝室を出ていく。メイドが静かに動いているがキャスリンは起きない。ハンクはキャスリンの頭を撫で、指に髪を巻き付ける。静かな足音と共に雨音が届いてくる。
無理をさせたな。しかしあれを指南書を読まずにやるとは信じられん。これに指南書が渡らぬよう手を回さねば。やはり奴は消すか…今はまだいい…これが望めば消してやる。これの望みは叶える。
カイランはディーターとゾルダークの共同事業のことでディーゼルに会っていた。ディーゼルの予定が夜しか空かずこの時間になってしまった。
「小公爵、申し訳ない。数日前から来客が多くてお待たせしてしまった」
「いや、気にせず。色々話せてよかったですよ」
ディーゼルとは倶楽部以降、顔を合わせてなかった。気まずくなるかと思ったが普通に接してくれて安堵した。いつもは何かしら言ってくるのに特に何も言わない。キャスリンの伝言を伝えても聞いてこない。僕らのことで悩ませたと思っていたのに。
「気をつけてお帰りください」
ディーゼルはそう言って会談場から帰っていった。嫌味の一つくらい言われると思っていたのに。カイランは馬車留まりに向かう。すると御者が車輪の所でしゃがみこんでいた。トニーが声をかけると車輪の一部が折れてしまったと言う。車輪を交換するまで動かせないと。ならば辻馬車を手配するかと声をかけると空いている馬車がなく時間も遅いから出せないと断られる。金は出すから一台貸してくれとトニーが話しているが指を上に差し、雨が降りそうだから夜に馬車は出せないと断られる。仕方ないとトニーが言う。
「カイラン様近くに宿があります。今日はそこに泊まりましょう」
しかし家の者が心配するなと呟くと
「遅ければ騎士が馬を連れて様子を見に来るでしょう」
その通りだなと思い頷く。今日は外泊することになった。
ディーゼルはハンク・ゾルダークの使者から、読んだら燃やせ、と内密に手紙を渡された。そこには、“カイラン・ゾルダークは放っておけ、妹のことは心配するな”それだけ書かれていた。どう見てもハンク・ゾルダークの印で封され本物に見える。なぜ公爵が出張ってくるんだ。すでに妹夫婦の問題に公爵が動いているということか。謎のままゾルダークとの共同事業の場に出向き小公爵と会談を無難に終わらせ、馬車留まりまで急いだ。早く帰りたかった。こういう時の俺の勘は正しい。馬車留まりでゾルダークの御者がゾルダーク家の馬車の車輪を折っていた。それを見て急いでディーターの馬車に乗る。謎が深まっていく。とりあえずこちらに不利益は出ていない。ディーゼルにはハンクの怖い顔が見え、はっきりと動きがあるまで放って置こうと決心した。