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ライブリハの後、疲れ切ったメンバーたちが楽屋でくつろいでいる中、
翔太は黙々とスマホをいじっている。
康二は周りを盛り上げながらも、何度か翔太の様子をチラ見する。
康二:「なぁ、翔太くん。今日さ、ちょっと元気なかった?」
翔太:「別に。いつも通りだけど」
康二:「……そっか。なんかオレ、なんかした?」
翔太:「別に何も。気にすんなよ」
康二の笑顔が少し曇る。翔太の冷たい態度に引っかかるものを感じながらも、深くは聞かずその場をやり過ごす。
数日後
リハ中、些細な連携ミスで2人がぶつかる。
康二:「…ごめん、タイミングズレた」
翔太:「だから言っただろ?最近、集中力切れてんじゃん」
康二:「え、ちょっと待って。今日ミスったの翔太くんやろ?」
翔太:「は?ふざけんなよ。いつもお前が軽いノリでやるからだろ」
康二:「…そうやって、全部人のせいにすんなや!」
周りが静まり返る中、康二はリハ室を出て行ってしまう。
康二が1人で帰ろうとしていたところに、翔太が追いつく。
翔太:「おい、待てよ」
康二:「……なんやねん。まだ責め足りんのか?」
翔太:「ちげぇよ。…ごめん。俺、最近イライラしてた」
康二:「知ってた。でも言ってくれへんかったから、オレ、ずっと気にしてた」
翔太はうつむいて、少し間を置いてから口を開く。
翔太:「…お前が俺のこと、最近避けてんのかと思ってた」
康二:「避けるわけないやろ。…でもな、翔太くん、全然目合わせてくれへんかった」
翔太:「不安だったんだよ。お前、誰にでも優しいから」
康二:「バカやな。オレが一番気にしてんのは翔太くんやのに」
ふと2人の間に沈黙が流れる。けど、それはもう「気まずい沈黙」ではなかった。
翔太:「…仲直り、しようぜ」
康二:「しゃーないなぁ、許したる」
翔太(笑って):「ありがと、康二」
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