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孤独な翼

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孤独な翼

10 - いつも通りの朝

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2026年01月24日

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朝の光が窓から差し込む頃、少年はうつらうつらとしていた。

夢を見たわけではない。昨夜のこと、胸の中で消えない違和感が、まるで霧のように残っている。

「…リア、起きて!!」

「…!?」

誰かに呼ばれる。

急いで瞼を開けると、枕元にセリスが立っていた。

「…もう朝?」

眠気で頭がぼんやりしている。

「 うん。訓練の時間だよ。」

セリスはベッドの端に腰掛け、手を伸ばして軽く肩を揺すった。

「起きなきゃ、遅刻するよ!!」

少年さ小さく息を吐き、体を起こす。

昨夜の疲れが残っているはずなのに、平静を装う。

「…わかった。」

寝ぼけた声で答える。

「もう起きる。」

セリアはスはにっこりと笑った。

「そういえば、悩事はもえ大丈夫なの…?」

少し心配そうに聞いた。

「うん。」

少年も笑顔を返す。

その笑顔は、昨夜の心の乱れを隠すためのものだった。

でも、セリスの前で振る舞うことで、少しだけ落ち着く自分にも気づいていた。

「朝ごはんは食堂で取っておいて。僕、行ってるから。」

そう言って、セリスは部屋を出て行った。

一人になった部屋で、少年は軽く肩を伸ばす。

胸の奥の重みは消えていない。

けれど、セリスの気遣いを思い出すだけで、ほんのわずかに前を向ける気がした。

「…行こう。」

剣を帯に差し、制服を整える。

まだ答えは出ない。

迷いは続く。 でも、今日もまた歩き出せる自分が、そこにいた。

「ーー彼に…サリエルに会い行きたい…。」

気がつくと、少年はそう呟いていた。

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