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「ぐっ」
シオドールはガクッ、とノアの上で左膝を突く。
斬られた腹の傷口から血が滴り落ちる。
怒ったノアは大きな口を開け、左手で血のついた剣の先を下に向けて握っているレイモンドに向けて魔法の火をゴワァッと放つ。
レイモンドはバリアを張り、回避する。
光の霧は魔法の火によって消し飛んだ。
「見えたようだね」
「どうだ? 一番心に想うアリシア(家畜)に斬られた気分は?」
雨に濡れたシオドールは冷ややかな目でレイモンドを睨むと、左膝を突きながら剣を夜空に向かって上げる。
すると背中に大きな魔法陣が現れ、剣を振り下ろし真っ直ぐレイモンドに向けた瞬間、闇のドラゴンが飛んでいくかのように7つの光線が放たれた。
レイモンドはバリアで7つの光線を避けよ********
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