『おはようございます。』
と言えば
「おはよう。おんりー/ちゃん。」
と返してくえる。
こんな平和な日が続くと思っていた。
このときはまだ後に起こる
悲劇に誰も気づかなかった。
朝食後外に散歩に出るのが自分の日課。
天気は良いものの
あたりは薄暗く大きな月が見える。
到底朝の景色だとは思えないが
時計の針は丁度8をさしたところ。
ふと森の中から視線を感じた。
前にも感じた事があるような気がするが
記憶が曖昧で確かではない。
しかもかろうじで立っていられるものの
足に力が入りにくいし吐き気がする。
前にもどこかで感じた事が…
なんて考えてはいたら森の方から
“カサカサカサ”
と音がし気づいたときには
地面に押さえつけられていた。
すると
“リンリンリン”
と森の中から妖精さんが出てきた。
全てを思い出した。
あのときに会った妖精さん。
自分を見るなり
[久しぶり。えーとおんりーだったっけ??]
と自分の名前を呼ばれ反射的に
『な、なんで自分の名前を…??』
と聞いてしまった。
[私優しいから教えてあげるわ。
∆⇏∏…じゃなかったわ。
君がめんと呼んでる奴が
言ってたのを聞いたからね。]
一部聞き取れなかったが
今はそれどころじゃない。
自分は今何者かに地面に押しつけられ
身動きが一切とれない状況にいる。
どうにかして逃げなければいけないのだが
どうしたらいいのだろう
と考えていれば
[君私についてきてくれる??]
と言いながら地面に足をつき
自分の方に歩いてくる。
『も、もし嫌と言ったら??』
[うーん、
私は乱暴するの好きじゃないのよね。
あの人達に危害を加えるかもしれないわ。]
と自分達が住んでいる館を指さしながら
そう言い切った。
“あの人達”
ドズルさん達の事だろう。
[…そろそろ決めてくれた??
貴方私と一緒にこない??]
自分の事を助けてくれた
大切な人に手を出してほしくはない。
その一心で頷いた。
[…ふーん。そうこなくっちゃね!!
∆⇏∏達愛されてんねぇ〜
よかったじゃん(ボソッ]
[だけど“ごめんね”。]
誰にも聞こえないようそう呟いた。
その瞬間
“ドゴォォォォン”
と大きな音が静かな森に響いた。
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コメント
6件
遅れたぁぁぁァァ!!←なにしてんだよ 続きがウルトラ楽しみです☆(?)
続きたのしみ過ぎます!!✨
楽しみだったので嬉しい! 次が気になる(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク