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8話 魔がさしたせいで
小林は眠ったまま荒い呼吸を繰り返している。
「小林さん」
呼んでも返事はなく、俺はベッドの淵に座って、もう一度声をかけた。
「小林さんって」
やっぱり返事はなく、俺は大きくため息をついて、小林に顔を近付けた。
「……深雪」
下の名を呼んでみれば、小林はかすかに身じろぎした後、うっすら目を開けた。
「小林さん、熱があるみたいだけど」
焦点の合わない小林は、「あぁ……」とほんの少し苦笑した。
「お昼に薬を飲んだんですけど……切れちゃったんですね」
「えっ、まさか昼から熱あったの?」
「いえ……少し頭が痛かっただけです。ちょっと寝たらよくなりますから、都築さんは先に帰っててください」
言うとすぐ小林の瞼が下がり、また意識が遠くなる。
先に帰れと言われても、もう終電がないし、元々始発で帰る気だったからすぐには帰らない。
とりあえ**************
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