テラーノベル
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2話目です。
💚💛でどうぞ!
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、先生が黒板のチョークを置き、机に突っ伏して寝ている生徒を一瞥して言う。
「夏休みまであと少しだからといって気を抜かず勉強するんだぞー」
「というか、お前らは受験生なんだから、夏休みは休みじゃない!毎日勉強だ!」
「えーー」
先生の言葉に教室中からブーイングの言葉が飛び交う。
そんなクラスメイトの姿を眺めながら、すちは少し前の席に座るみことの方へ視線を向けた。
目を見開いてパチパチと瞬きをしていると思えば、次の瞬間、“がーん”と言う音が聞こえそうなほど、肩を落としてしょんぼりしたり、困ったように眉を寄せたりしている。
かと思えば、いきなり赤面し、目を泳がせている。
みことの百面相っぷりに目を細め、小さく笑いの声を溢しながらも、すちは頭ではみことと同じことを考えていた。
放課後、みこととすちは教室に残って勉強をしていた。
机を合わせてはいるが、お互いに話さず、静かに問題を解いていた。時折り、質問をし合う声が教室に小さく響いていた。
「ねえ」「すちくん」
わからない問題を教えてもらい、再び自分の勉強に移ろうとした時、みことがすちの制服の袖をきゅっと引っ張る。
「どうしたの?」
すちはあまりの可愛らしさに微笑み、黙って俯いているみことを自身の膝の上に乗せる。
そして背後から抱き寄せ、みことのふわふわとした髪を撫でながら、みことが話し出すのを待った。
「すちくん、あのね」
頭を撫でていたはずのすちの手がみことの髪を器用に小さな三つ編みを作り始めたとき、みことは慌てたようにけれど、少し遠慮がちに口を開いた。
「夏休みになっても、今日みたいに一緒にいてくれる、、、?」
不安げに涙目になりながら上目遣いでこちらを見上げてくるみことを抱きしめたくなる衝動を抑えながら、すちは言った。
「もちろんだよ。」
「急にかわいいこと言って、どうしたの?」
「夏休みになって、勉強しなきゃだし、すちくんに毎日会えなくなるのは嫌だって思ったの」
「でも、こんなの迷惑かなって」
そう言って眉を寄せてしょんぼりするみこと。
「迷惑なんかじゃない」
「毎日一緒に勉強しよ?」
(だから、授業あんな顔してたんだ)
「ほんと?」
「俺もみこちゃんが言わなかったら、同じこと言おうとしてたよ?」
「だから大丈夫」
「てか、俺がみこちゃん不足で死ぬ」
真剣な顔をして、冗談か分からないことを言うすちに驚きながらも、気を遣わせないようにしてくれるすちの優しさに心があったかくなった。
「夏休み、遊びに行かなくても、たくさん思い出作ろうね」
「うんっ!」
2人の間にはさっきよりも甘い空気が流れていた。
💚💛で夏休み前の2人のお話でした!
次はまだ登場していないあのカプで。
お楽しみに〜
コメント
1件
今回のエピソード、教室のみこちゃんの百面相から始まって、放課後の甘い空気まで一気に惹き込まれました。特にすちくんが「みこちゃん不足で死ぬ」って真顔で言うところ、冗談めかしてるのにすごく誠実で、二人の距離感が絶妙に出てて好きです。夏休み前の不安と期待が詰まった、とってもあたたかいお話でした。次のカプもすごく気になります!
#わがままで何が悪い!
あはそ
555