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奏 2年前 〜放課後病院にて〜
「はい。隼人さんの病室ですね?それでしたら205号室ですよ。」
「ありがとうございます。」
僕は隼人の病室を訪れることにした。
1週間ぶりだから少し話しずらいかもしれないが頑張って話すことにしよう。
(205号室)
病室の入り口にはそう書いてあった。
勇気をだしてドアを開けてみる。
ガラガラ…
「誰?」
この声は間違いなく隼人の声だ。
「僕だよ。奏」
そう言うと隼人は少し黙ってしまった。
しばらくして
「奏…来てくれてありがと。」
「ううん。全然いいよ。僕会いたかったし。」
「そっか…。自分も奏に会いたかった。」
「…2人とも同じこと考えてたんだね笑」
「たしかに笑」
「ところでさ、先生に聞いたんだけど…手術……なんでしょ…?」
「あっ……うん…そうだよ…」
「大丈夫なの?体は」
「今は大丈夫だよ」
「………」
「あのさ…手術って怖くないの…?」
「……んー…そりゃ怖いよ…?」
「だよね…怖くない人なんていないよね…」
「そうだね…」
「僕さ!これから毎日隼人に会いに来ていいかな?」
「うん…!全然いいよ…自分も待ってるね…!」
僕はあまり長居するといけないと思い帰る準備をした。
「隼人!ここにお見舞いあるから食べてね!」
「わかった…ありがとう……!」
「じゃあ僕そろそろ帰るね……」
「うん……じゃあね」
僕は病室の扉を閉めて病院をあとにした。
隼人は思ったより元気がなかった。
いつもはもっと喋ったり笑ったりして元気なのに…
隼人の手術が終わるまで僕はずっと隼人に付き添おうと思う。
奏 2年前 〜手術の日 病院にて〜
今日は隼人の手術の日だ。
あの日から僕は毎日病室に通い隼人を励まして一緒に居たりした。
隼人の手術が無事に終わりますように……
〜2時間後〜
隼人の手術が無事終わった。
手術は上手くいったらしい。
(これで隼人の元気な姿が見れる…!)
そう思いすぐにでも隼人と会いたい気分だったが、手術後なのでしばらくはゆっくりしないといけないと思うため会うのはまた別の日にしよう。
奏 2年前 〜自宅にて〜
「奏ー?隼人くんから連絡きてるよー?」
「はーい?」
母親からそう言われ急いで階段を降りる。
『もしもし?隼人?』
『あ…奏?』
『そうだよ。体調はどう?』
『だいぶ良くなってきたよ』
『ならよかった!』
『ところで何の連絡だったの?』
『あぁ…わがままかもしれないけどさ』
『うん?』
『奏に会いたくてさ…』
『今?!』
『うん…』
『ごめんね。わがまま言って』
『全然いいんだけどさ…』
『ん…?』
『隼人は大丈夫なの?手術終わったばかりでしょう?』
『そうだけど…どうしても奏に会いたくて』
『わかった。じゃあ今からそっち向かうね』
『うん…ありがとう』
『じゃあまた後でね』
そう言って電話を切った。
僕は急いで2階へかけ登り準備を始めた。
準備も終わらせ
(隼人に早く会いに行かないと…!)
そう思いながら走って玄関の扉を開けた……